第82独立空中強襲旅団 (ウクライナ空中機動軍)

第82独立空中強襲旅団について

第82独立空中強襲旅団（ウクライナ語: 82-га окрема десантно-штурмова бригада）は、ウクライナの空中機動軍に所属する重要な部隊であり、西側諸国からの高度な装備を充実させています。この旅団は第8空中強襲軍団の隷下にあり、その実力はウクライナの軍隊の中でも特に高く評価されています。

歴史

この旅団の起源は2013年にさかのぼります。ウクライナ陸軍の第300独立機械化連隊を母体として、チェルニウツィー州で第80独立空中機動旅団の隷下に第87独立空中機動大隊が設立されました。その後、2020年には部隊編成が見直され、第3大隊戦術群へと改称されました。

ロシアのウクライナ侵攻

特に注目すべきは、2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻時の活動です。旅団は南部ヘルソン州に配備され、ノヴァ・カホウカ方面の防御に当たりましたが、戦闘の激化によって副大隊長が戦死する悲劇もありました。

その後、同部隊はムィコラーイウ州に再配置され、地元の防衛部隊と協力してロシア軍の攻撃を撃退しました。以降はドネツィク州に転戦し、リマン方面の防衛任務を遂行しました。

2023年3月には部隊の規模が拡大され、第82独立空中強襲旅団に改編されました。同年4月には、NATOに関連した機密情報が流出し、西側の供与を受けた先進的な装備が旅団に配備されていることが明らかになりました。

ザポリージャ戦線

2023年8月、南部ザポリージャ州に再配置された旅団は、ロボティネ方面での攻勢を開始し、9月にはロシア軍の防衛線に接近しました。しかし、この進展はメディアによる報道の影響で旅団の位置が敵に知られることとなり、それに伴い連日の集中攻撃を受けました。この事態を受け、ウクライナの国防次官は情報流出の危険性について警告しています。

北東部・ハルキウ戦線

2024年5月には、ハルキウ州に移動し、友軍を支援する形で防衛任務に従事しました。その後、同年8月にはロシア・クルスク州へと移動し、敵軍に対する攻撃を行いました。

この活動に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領からは名誉称号「ブコヴィナ」が授与されています。さらには2025年4月には第8空中強襲軍団に配属される予定です。

編制

第82独立空中強襲旅団の具体的な編制や隊員数等の詳細は公開されていませんが、彼らはこれまで数々の戦闘経験を持つ精鋭部隊です。

結論

このように、第82独立空中強襲旅団は、ウクライナ軍の中でも重要な役割を担う存在です。戦争の最前線で果たす彼らの活躍から、今後も目が離せません。

もう一度検索