第85回天皇杯・第76回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会

日本のバスケットボール界において、その年の真の国内ナンバーワンチームを決める祭典として位置づけられる「全日本総合バスケットボール選手権大会」。2010年には、男子の第85回天皇杯と女子の第76回皇后杯が同時開催されました。この大会は、2010年 1月1日の元旦から1月11日までの期間、東京都渋谷区にある国立代々木競技場第一体育館と、同じく東京都内にある東京体育館を会場として、全国から集まった強豪チームによる熱戦が繰り広げられました。

出場チーム

この権威ある大会には、日本全国のさまざまなカテゴリから、予選を勝ち抜いたチームや推薦されたチームが一堂に会しました。男子部門には、国内トップリーグであるJBLや、それに続くJBL2に所属するプロフェッショナルチームや実業団チームが主力を占める一方、大学バスケットボール界や社会人バスケットボール界を代表するチーム、さらには高校バスケットボール界から福岡第一高等学校が出場し、アマチュア勢の健闘も期待されました。加えて、各地方ブロック予選を勝ち抜いたチームも本戦に駒を進めました。

女子部門も同様に、国内最高峰のリーグであるWJBLに所属するチームを中心に、高いレベルを誇る大学や社会人のチーム、そして高校の代表チームが出場しました。男子と同じく、各地方ブロックの代表チームも加わり、全国の強豪が集結する場となりました。

大会進行

大会はトーナメント方式で行われました。参加チームは1回戦からスタートし、勝ち進むにつれて次のラウンドへと駒を進めます。東京体育館のAからDまでのコートや、メイン会場である国立代々木競技場第一体育館（Y1）で多くの試合が消化されました。大会は、1回戦、2回戦、3回戦、準々決勝、そして準決勝を経て、最終日に男女それぞれの決勝戦が開催され、激戦の末にその年の日本一が決定しました。各試合では、選手たちが日頃の練習の成果を存分に発揮し、見応えのあるプレーの応酬が展開されました。

大会ベスト5

全日程を終え、特に印象的な活躍を見せ、チームを勝利に導いた選手の中から、「大会ベスト5」が選出され、表彰されました。これは、その年の大会における最高の栄誉の一つと言えるでしょう。

男子ベスト5

柏木真介（アイシン・背番号3）- 4年連続4回目の受賞。安定したゲームメイクでチームを牽引しました。
竹内公輔（アイシン・背番号10）- 2年連続3回目の受賞。日本のインサイドを支える存在感を示しました。
菅裕一（日立・背番号11）- 初めての受賞。チームの躍進に貢献する活躍でした。
竹内譲次（日立・背番号15）- 4年連続4回目の受賞。攻守両面でチームに貢献しました。
永山誠（パナソニック・背番号6）- 初めての受賞。効果的なプレーでチームに貢献しました。

女子ベスト5

大神雄子（JOMO・背番号1）- 6年連続6回目の受賞。不動の司令塔としてチームを牽引しました。
吉田亜沙美（JOMO・背番号12）- 初めての受賞。将来を期待される若手ガードとして存在感を示しました。
諏訪裕美（JOMO・背番号15）- 初めての受賞。インサイドで献身的なプレーを見せました。
櫻田佳恵（トヨタ自動車・背番号3）- 初めての受賞。チームの攻撃を支える活躍でした。
久手堅笑美（トヨタ自動車・背番号25）- 初めての受賞。チームの重要な戦力として貢献しました。

第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会