第86回天皇杯・第77回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

第86回天皇杯・第77回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

本大会は、日本バスケットボール協会が主催し、その年の国内バスケットボール界における男女それぞれの年間王者を決定する、伝統ある「全日本総合バスケットボール選手権大会」です。通称「オールジャパン」として広く親しまれています。

開催概要

期間: 2011年1月2日（日）から1月10日（月・祝）までの9日間にわたって開催されました。
会場: 東京都内にある主要体育館が熱戦の舞台となりました。具体的には、国立代々木競技場の第一体育館および第二体育館、そして東京体育館が使用されました。

出場チーム

全日本総合選手権は、プロリーグからアマチュアまで、幅広いカテゴリーのチームが出場権を得るのが最大の特徴です。今大会にも全国から精鋭が集結しました。

男子: JBL、JBL2といったトップリーグ所属チームに加え、大学、社会人、高校、さらに各地方ブロック予選を勝ち抜いた代表チームが参加しました。
女子: WJBLに所属するチームを中心に、大学、社会人、高校、そして地方ブロック代表チームが出場し、国内トップレベルの選手たちが集まりました。

大会形式

大会は全試合がノックアウト方式のトーナメント戦で実施されました。1回戦から始まり、勝ち進んだチームが次のラウンドへ進出。2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝を経て、最終日に男女それぞれの決勝戦が行われ、チャンピオンが決定する一発勝負の形式です。

大会結果

激戦を勝ち抜き、栄えある優勝に輝いたのは以下のチームです。

男子: 決勝を制したのはアイシンシーホースでした。アイシンは、今大会での優勝により、天皇杯獲得を4大会連続とし、通算の優勝回数を8度としました。これは当時の男子バスケットボール界におけるアイシンの揺るぎない実力を示す結果となりました。
女子: 皇后杯を獲得したのはJXサンフラワーズでした。JXもまた強豪として知られ、この大会で3大会連続となる優勝を達成。これにより、JXの通算皇后杯優勝回数は16回となり、女子バスケットボール界における歴史と実績の重みを感じさせる記録となりました。

大会ベスト5

大会期間中、特に印象的な活躍を見せ、優れた貢献をした選手たちが「大会ベスト5」に選出されました。

男子ベスト5:
竹内公輔（アイシン、3年連続4回目の受賞）
桜木ジェイアール（アイシン、2年ぶり3回目の受賞）
木下博之（パナソニック、初受賞）
永山誠（パナソニック、2年連続2回目の受賞）
タイラー・スミス（日立、初受賞）

女子ベスト5:
大神雄子（JX、7年連続7回目の受賞）
吉田亜沙美（JX、2年連続2回目の受賞）
渡嘉敷来夢（JX、初受賞）
名木洋子（富士通、初受賞）
篠原恵（富士通、初受賞）

大会の意義

全日本総合選手権は、プロ・アマの垣根を越え、真の日本一を決める大会として、毎年年始に開催される重要なイベントです。この大会は、JBL 2010-11、JBL2 2010-11、WJBL 2010-11といった同シーズンのリーグ戦が進行中に行われ、各チームにとってはリーグ戦とは異なる緊張感の中で戦う貴重な機会となりました。様々なカテゴリーのチームが一同に会し、国内最高峰のタイトルを争うことで、日本バスケットボール全体のレベル向上と普及に貢献する、特別な位置づけを持つ大会です。

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