第90回アカデミー賞外国語映画賞出品作一覧

第90回アカデミー賞外国語映画賞：世界からの応募と栄光の受賞作品

第90回アカデミー賞外国語映画賞は、世界中から集まった映画作品の中から、最高の1本を選ぶ栄誉ある賞です。1956年の創設以来、数々の名作がノミネートされ、各国映画界の最高峰が集う舞台となっています。本賞は、主要な会話が英語以外の言語で構成され、アメリカ合衆国以外で製作された長編映画を対象としています。

出品作品と審査過程

選考には、映画芸術科学アカデミーの外国語映画賞委員会が深く関わっています。委員会は、2016年10月1日から2017年9月30日の間に各国で劇場公開された作品の中から、出品された全作品を審査。厳正な審査を経て、2017年10月5日、計92作品が公式に出品作品として発表されました。

特筆すべきは、ハイチ、ホンジュラス、ラオス、モザンビーク、セネガル、シリアの6カ国が初出品を果たしたこと。これは、アカデミー賞のグローバル化を示す重要な出来事と言えるでしょう。

審査は段階的に進められ、2017年末には最終選考作品9作が絞り込まれ、翌2018年1月23日にはノミネート5作品が発表されました。そして、2018年3月4日に行われた授賞式で、セバスティアン・レリオ監督の『ナチュラルウーマン』が栄えある外国語映画賞を受賞。チリにとって初の快挙となりました。

出品を見送った国々

一方で、初出品を予定していたガーナとアラブ首長国連邦は、最終的に作品を提出せず。マケドニアも、ゴラン・トレンチョフスキー監督の『Golden Five』とテオ・シュルギュール・ミテフスカ監督の『When the Day Had No Name』の2作品が審査されたものの、マケドニア側の基準を満たさないと判断され、出品を見送るという決断をしました。マケドニアの判断基準は、作品がアカデミー賞候補となるに値する美的または物語的な基準を満たしているかどうかという点にありました。

まとめ

第90回アカデミー賞外国語映画賞は、世界各国からの多様な映画作品が集結し、その中で『ナチュラルウーマン』が栄冠を手にしました。この賞は、単なる映画賞にとどまらず、国際的な文化交流の促進、そして映画を通して世界の人々の共感と理解を深める役割を担っていると言えるでしょう。今後のアカデミー賞外国語映画賞にも、世界各国からの力作が期待されます。出品作品の数や、初出品国の増加は、アカデミー賞のグローバル化を示しており、今後ますます多くの国々がこの舞台に挑戦していくことが予想されます。また、各国独自の審査基準や選考過程を知ることで、映画作品を評価する多様性と奥深さにも気付かされる機会となりました。

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