第94回東京箱根間往復大学駅伝競走
第94回東京箱根間往復大学駅伝について
第94回東京箱根間往復大学駅伝は、2018年1月2日から3日にかけて行われた。参加チームは、前年の大会で上位の成績を収めたシード校10校と、2017年10月に実施された予選会から選ばれた10校、さらに関東学生連合チームを加えた全21チームで構成された。
開催日程
往路と復路の日程は以下の通りである。
- コース：大手町（スタート） - 鶴見 - 戸塚 - 平塚 - 小田原 - 箱根町芦ノ湖駐車場入口（ゴール）
- コース：箱根町芦ノ湖駐車場入口（スタート） - 小田原 - 平塚 - 戸塚 - 鶴見 - 大手町（ゴール）
競技の概況
今回の大会では、青山学院大学が3連覇を狙い、他に東海大学と神奈川大学が「3強」として注目された。特に、東海大学は10年ぶりに出雲駅伝を制覇し、神奈川大学は20年ぶりに全日本大学駅伝を制した。
往路の展開
往路では、1区から4区までの進行が鍵を握った。特に1区では、東洋大学の西山和弥が強烈なスパートを見せ、青学大や駒大を大きくリードしてタスキをつなぐ。その後、2区の相澤晃（東洋大）が競争を支配し、終始優位な展開が続いたが、青学大の選手たちも粘り強く追い上げた。
3区では青学大の田村和希がオーバーペースに苦しみながらも、山本（東洋大）に次ぐ好走を見せ、4区では新星の𠮷川洋次（東洋大）が区間新記録を樹立する活躍を見せた。往路では最終的に、東洋大が4年ぶりの往路優勝を成し遂げた。
復路の盛り上がり
復路に突入すると、一斉スタートの中、青学大の小野田勇次がスピードを落とさず、他校を圧倒する。特に6区では小野田が区間記録に迫るタイムを叩き出し、優勝への勢いを加速させる。
7区では青学大の林奎介が衝撃のパフォーマンスを見せ、8区でも下田裕太が強風の中で安定した走りを見せる。最終10区で主将の橋間貴弥が冷静にレースをコントロールし、青学大は見事に総合4連覇を達成した。この結果は、歴史的な意義を持ち、青学大の王者としての地位を強固なものにした。
成績のまとめ
大会を振り返ると、青学大が優勝を手にした一方、他校もそれぞれ奮闘し、特に東洋大と早稲田大学が好成績を収めた。シード権争いにも目が離せない展開が多く、特に駒大がシード落ちするという波乱の結果があった。
この大会は、伝統的な駅伝レースの魅力を再確認させ、選手たちの情熱と競技の厳しさを象徴するものとなった。箱根駅伝は、年々その競技としての価値を深める一方で、多くのファンに感動と興奮を届け続けている。
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