笹原川 (福島県)

笹原川（ささはらがわ）

笹原川は、福島県郡山市と一部須賀川市を流れる阿武隈川水系の一級河川です。高旗山を水源とし、須賀川市や郡山市三穂田町を経て、最終的には安積町日出山で阿武隈川に合流します。かつてこの川は音無川と呼ばれ、周囲に残る伝説にちなんだ名称をもつポイントがいくつかあります。

地名の由来

かつての名称「音無川」に由来して、地域に存在する「耳詰（ささやき）橋」は有名です。この橋の名は、伝説に基づいて名付けられました。具体的には、采女伝説の中で春姫が夫と別れを惜しみ、ささやきながら交わした愛の言葉を反映したものです。また、耳詰橋の近くには春姫や源頼義にまつわる歌碑も存在し、人々に長く親しまれています。

支流

笹原川にはいくつかの主要な支流があります。主な支流としては、南川放水路、鶴巻川、西ノ川、多田野川があり、これらの河川は地域の水系に重要な役割を果たしています。

橋梁

笹原川には多くの橋が架かっており、それぞれが地元住民や観光客にとっての重要な通行路となっています。下流からの橋のリストは以下の通りです:

• - 日の出橋（福島県道372号須賀川二本松自転車道線）
• - 新橋歩道橋（一般市道350670号新鍬上河原歩道線）
• - 新橋（一般市道330072号新鍬日出山三丁目線）
• - 笹原川橋梁（JR東北新幹線）
• - 耳詰橋（福島県道355号須賀川二本松線、旧奥州街道）
• - 笹原川橋梁（JR東北本線）
• - 多くの一般市道や県道を通す橋も含まれています。

千本桜

特に注目すべきは、郡山市三穂田町付近に広がる笹原川千本桜です。約2キロメートルにわたる川の両岸には、約1000本ものソメイヨシノの桜が植えられています。春にはこれらの桜が美しく咲き誇り、多くの観光客を集める春の風物詩として知られています。この期間中には、地元で桜まつりも開催され、賑わいを見せます。

アクセス

笹原川へのアクセスは非常に便利です。JR東日本の東北新幹線で郡山駅まで行き、2番バス乗り場から長沼行きのバスに乗ると、約40分後に「下守屋」停留所で下車できます。また、郡山南ICからは車で約15分の距離にあり、駐車場は約70台分のスペースがあります。

笹原川は地元の人々に愛され、多くの自然と歴史をもたらしている重要な河川です。桜の季節にはぜひ訪れて、その美しさを体感してみてはいかがでしょうか。

もう一度検索