筑前内野駅

筑前内野駅について

筑前内野駅（ちくぜんうちのえき）は、福岡県飯塚市内野小深田に所在し、九州旅客鉄道（JR九州）の筑豊本線の一部を構成する駅です。この駅は、駅番号JG03としても知られ、利用者にとって重要な交通の要所となっています。

駅の歴史

筑前内野駅の設立は大正15年にまでさかのぼります。この時期、長尾（現 桂川）から筑前内野にかけての区間の工事が始まりました。当初、この区間には上穂波駅の設置予定はなかったのですが、嘉穂鉱業株式会社が設立されたことにより、昭和2年に上穂波駅の設置が決まりました。この結果として、筑前内野駅の将来に関しては多くの憶測が飛び交い、廃駅になるのではないかという懸念もありました。

• - 年表

1928年（昭和3年）7月15日：鉄道省が長尾（現 桂川） - 筑前内野間を開通し、駅が設立される。
1961年（昭和36年）10月1日：貨物取扱が廃止される。
1972年（昭和47年）2月10日：荷物扱いが廃止され、無人駅となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道が駅を引き継ぐ。

駅の構造

筑前内野駅は1面1線の単式ホームを持つ地上駅です。2000年までの間は2面2線の相対式ホームで列車の行き違いが可能でしたが、現在は原田駅寄りの片側ホームとその線路のみが使用されています。それ以外のホームと線路は撤去されており、撤去された場所には跡地が残されています。木造の駅舎は取り壊され、現在はログハウス風の待合室が設置されています。また、駅の前には作業車両留置用の側線がありますが、無人駅であるため、ICカード「SUGOCA」の導入は予定されていません。

利用状況

2016年度のデータによると、筑前内野駅の1日の平均乗車人数はわずか11人にとどまっています。この数字からも、駅の利用が非常に少ないことが理解できます。

駅周辺の環境

筑前内野駅は飯塚市の南部に位置し、冷水峠に近い高地に位置しています。駅の東約200メートルには国道200号が走っており、筑豊本線に並行しています。周辺地域は江戸時代には長崎街道の宿場町として繁栄した名残があり、周囲には民家が点在していますが、商業施設は存在しません。

かつては駅近くのバス停から、飯塚バスセンターや西鉄久留米駅方面への西鉄特急バスや嘉穂交通の路線バスが運行されていましたが、現在はこれらの路線も廃止されています。なお、飯塚市が運行する予約乗合タクシーが当駅にもアクセス可能で、筑穂地区内の移動が300円、嘉麻市嘉穂地区への移動は600円で利用できます。

周辺の施設

• - 飯塚市立内野小学校
• - 内野郵便局
• - JR内野カントリークラブ

隣接駅

筑前内野駅の隣には、上穂波駅（JG02）と筑前山家駅（JG04）が位置しています。

筑前内野駅は、その穏やかな地域性と歴史的背景から、鉄道愛好家や地域住民に愛され続けている駅でもあります。今後の発展が期待される地点でもあり、地域の交通の一端を担っています。

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