西鉄久留米駅

西鉄久留米駅の概要

西鉄久留米駅（にしてつくるめえき）は、福岡県久留米市東町に位置する西日本鉄道の天神大牟田線の駅で、全列車が停車する重要な拠点です。この駅は駅番号T27が付与されており、地元ではバスセンターとエマックス・クルメも含めて「西鉄」と呼ばれることが一般的です。JR久留米駅が近くにありますが、この駅から2km以上離れているため、西鉄久留米駅が主に使用されています。

歴史

西鉄久留米駅は1924年4月12日に九州鉄道の終着駅として開業しました。その後、1939年に九鉄久留米駅への改称を経て、1942年には西日本鉄道が発足し、西鉄久留米駅に改名されました。1969年には高架駅が完成し、1987年には自動改札機が導入されました。1993年にはエスカレーターが設置され、利便性が向上しました。2008年にはICカード「nimoca」の供用が開始され、2015年には新たな列車案内装置が導入されました。2022年には耐震工事が行われ、2024年にはエマックス・クルメが新たにレイリア久留米としてリニューアルオープンする予定です。

駅の構造

この駅は島式ホームを2面持つ高架駅で、1階にはバスターミナル、2階に改札口、3階にホームがあります。ホームの長さは1・2番線が7両、3・4番線が8両に対応しています。地域のニーズを反映し、珍しいことに当駅で折り返し運転する列車が設定されており、急行列車は当駅から普通列車に切り替わります。また、西鉄福岡（天神）方面に渡る渡り線も設置されています。

利用状況

2022年度のデータによると、1日に平均28,355人がこの駅を利用しています。これは西鉄の駅の中では4番目に多い数値であり、1992年には最高の60,261人を記録しましたが、その後は利用者数が減少傾向にあります。しかし、JR久留米駅の利用者数の2倍以上を維持している点は注目に値します。昔からこの駅は西鉄福岡（天神）駅に次いで第2位の利用者数でしたが、複数の要因により2012年度から第3位に、さらに2013年度には第4位に降格しています。

駅周辺の状況

西鉄久留米駅のすぐ北側には、東町交差点があり、国道3号や209号、322号が交差しています。この地域では、以前は危険な踏切が存在していましたが、現在は高架構造により安全性が向上しています。ただし、日中の渋滞も見られるため、車両の流れに注意が必要です。

周辺施設

駅付近には多くの商業施設や公共施設が存在します。エマックス・クルメは駅ビルの一部で、多数のテナントや飲食店があります。また西鉄久留米バスセンターもあり、福岡空港行きの高速バスや市内の一般路線バスが多数発着しています。駅周辺には複数のホテルも点在し、交通の要所としての機能を果たしています。

未来展望

駅周辺は今後も発展が期待されており、特に2024年のレイリア久留米のオープンが予定されています。この変化により、さらに多くの人々が西鉄久留米駅を利用することになり、地域の活性化につながることが期待されています。

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