筑波大学陸上競技部

筑波大学陸上競技部の概要

筑波大学陸上競技部は、筑波大学体育会に所属する陸上競技チームであり、1902年に東京高等師範学校徒歩部として創部されました。日本初のオリンピック選手である金栗四三をはじめ、多くの著名な陸上選手を輩出してきたこのチームは、創部以来120年以上にわたり、陸上競技の発展に寄与してきました。

チームの活動状況

現在、陸上競技部には200人以上の部員が在籍しており、そのうち女性部員が約四分の一を占めています。チームは「日本学生[[陸上競技対校選手権大会]]（インカレ）での男女アベック優勝」を目指し、各種大会での活躍を目指しています。入部の条件はなく、筑波大学の学生であれば誰でも入部のチャンスがあります。

練習は筑波大学陸上競技場で行われ、日々の活動は火曜・木曜の16時45分、土曜日・日曜日の9時30分にスタートします。短距離・中・長距離、跳躍、混成、投擲の5つのブロックに分かれ、各ブロックで専門的なトレーニングが行われています。指導者は常に一人以上が競技場にいるため、部員は自らのトレーニングだけでなく、専門家の適切な指導を受けながら成長できる環境が整っています。

部には男女の特別な区別がなく、練習や委員会は共通で行われています。唯一の違いは、「女子主将」が選出され、女子部員全体をまとめる役割を持つことです。男女が互いに切磋琢磨しあうことでチーム全体のレベルが保たれ、関東インカレでは女子部が20連覇を達成したこともあるなど、数々の実績を残しています。また、部員は筑波大学主催の陸上競技会や地域イベントの企画・運営なども行い、地域社会への貢献も果たしています。

卒業生と社会への影響

筑波大学陸上競技部の卒業生の多くは、教育現場で教員として活躍したり、陸上競技団体の役員として国内外の競技発展に貢献しています。そのため、部出身の監督やコーチが多数存在し、教育界においても大きな影響を及ぼしています。しかし、筑波大学出身者の多さから、「筑波大枠」で代表選手に選抜されるとの見解もあり、賛否が分かれることもあります。

歴史

筑波大学陸上競技部は、開始当初から競技の広がりを見せ、長距離走を中心に成長を続けてきました。特に金栗四三の活躍は著名で、彼はマラソンにおいて世界新記録を樹立した経歴を持ちます。

1949年の教育大設立を経て、1974年には筑波大学陸上競技部として新たなスタートを切り、以降、全国大会でも目覚ましい成績を残しています。特に1990年代には女子部門が多くの優勝を果たし、男女共に競技力向上が顕著でした。

箱根駅伝においても長い歴史を持ち、復活を目指す「箱根駅伝復活プロジェクト」が設立され、2019年には26年ぶりとなる本大会出場を果たしました。復活に向けた継続的な努力が評価され、監督と部員が一丸となって目指す姿勢が強調されています。

今後の展望

筑波大学陸上競技部は、これからも競技力向上を図りつつ、地域や教育への貢献活動を続けていきます。今後の大会での活躍が期待されると同時に、持ち前の教育力を生かし、次世代を担う選手育成にも力を入れていくことでしょう。

もう一度検索