箸休め

箸休めとは

箸休め（はしやすめ）は、日本料理のコースにおいて、主となる料理と料理の間に出される小品料理です。食事の途中で、口の中をさっぱりとさせたり、気分転換を促したりする目的で提供されます。例えば、刺身のようなメイン料理の後に、揚げ物のような異なる味わいの料理が箸休めとして添えられることがあります。

概要

箸休めは、和食のコースで、主役となる料理の合間に提供されます。それぞれの料理の風味をより深く楽しむための、重要な役割を担っています。和食では、料理ごとに個別の器に盛り付けるのが一般的ですが、箸休めは小さな器に少量ずつ盛り付けられることが多いです。酢の物のようなさっぱりとしたもの、茶碗蒸し、吸い物、漬物、和え物など、淡い風味のものが中心です。

コース料理においては、箸休めはあくまで脇役的な存在であり、主役の料理を引き立てることを目的としています。しかし、酒の肴としては、これらの小品料理を単独で、またはいくつか組み合わせて楽しむこともあります。

家庭料理においては、改まった和食のように「口をさっぱりさせる」という効果はあまり重視されません。他の料理に添えて、食事を楽しむための小料理として、箸休めが用いられることが多いです。そのため、家庭における箸休めは「食事のおかずにも、酒の肴にもなる」という位置づけで捉えられます。

転用

料理における箸休めは、メインとなる料理を引き立てるための小品料理ですが、この言葉は転じて、会話や文章において、本題から少し離れた余談や小話などを指す場合にも用いられます。例えば、「箸休め」として、本筋とは異なる話題を挟むような使い方がされます。

関連項目

口直し (口の中をさっぱりさせるという意味で、箸休めと類似の概念)
デザート (食後の甘味。箸休めとは役割が異なる)

外部リンク

みんなのきょうの料理・箸休め (NHKエデュケーショナル提供)
簡単箸休め料理 (キリンホールディングス提供)

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