篠崎街道

篠崎街道は、東京都江戸川区の一里塚交差点から今井橋まで、区内を縦断する全長約7.5kmの幹線道路です。その歴史は江戸時代初期にまで遡ります。

当時、江戸川河口に存在した行徳塩田は、度重なる洪水被害に悩まされていました。この状況を打開するため、江戸川を大規模に開削する治水事業が行われました。その際、葛西側に築かれた堤防が、現在の篠崎街道の基盤となっています。つまり、この街道は、単なる道路ではなく、地域の歴史と防災の歴史を物語る存在とも言えるでしょう。

正式な路線名としては、区間によって異なる名称が用いられています。

一里塚交差点からポニーランド前交差点までは、東京都道451号江戸川堤防線。
ポニーランド前交差点から江戸川3丁目の名称無し交差点までは、江戸川区道。
江戸川3丁目の名称無し交差点から今井橋の名称無し交差点までは、東京都道450号新荒川葛西堤防線

このように、複数の路線名が組み合わさって、篠崎街道が構成されています。

また、篠崎街道は多くの主要道路と交差しており、交通の要所としての役割も担っています。

一里塚交差点では、東京都道451号江戸川堤防線、国道14号（千葉街道）と交差しています。
名称無し交差点では、京葉道路の一般道部分が終点を迎えます。有料道路部分とは接続していません。
ポニーランド前交差点では、東京都道450号新荒川葛西堤防線と接続しています。
南篠崎二丁目交差点では、東京都道・千葉県道501号王子金町市川線（柴又街道）と交差します。
江戸川3丁目の名称無し交差点では、東京都道450号新荒川葛西堤防線と接続しています。
* 今井橋の名称無し交差点では、東京都道・千葉県道50号東京市川線（新大橋通り）、東京都道450号新荒川葛西堤防線と交差します。

これらの交差する道路からもわかるように、篠崎街道は、江戸川区内を東西南北に結ぶ重要な幹線道路としての役割を果たしています。

江戸時代の治水事業によって生まれた堤防の上に築かれた篠崎街道は、その歴史的背景から、単なる道路以上の意味を持っています。地域の歴史を今に伝え、人々の生活を支える重要なインフラとして、この街道はこれからもその役割を果たし続けるでしょう。

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