簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律

行政改革推進法について

行政改革推進法（平成18年6月2日法律第47号）は、日本の行政改革を推進するための基本理念と方針を定めた法律です。この法律は、簡素で効率的な政府、いわゆる「小さな政府」を実現することを目指し、行政改革の具体的なプログラムとスケジュールを示しています。2006年6月2日に公布され、その施行とともに、行政改革推進本部が中心となり、総合的な行政改革が進められました。

法律の概要

この法律は全78条から構成されており、2005年12月に閣議決定された「行政改革の重要方針」に基づいて、具体的な改革項目を着実に実行することを目的としています。法律の内容は、政策金融改革、独立行政法人の見直し、特別会計改革、総人件費改革、国の資産と債務に関する改革、関連諸制度の改革との連携など、多岐にわたります。

法律の構成

行政改革推進法は、以下の3つの章から構成されています。

第一章：総則（第一条 - 第三条）
法律の目的や基本理念などを規定しています。
第二章：重点分野および各重点分野における改革の基本方針等
第一節：政策金融改革（第四条 - 第十四条）
政策金融に関する改革の基本方針を示しています。
第二節：独立行政法人の見直し（第十五条・第十六条）
独立行政法人に関する見直しの方針を規定しています。
第三節：特別会計改革（第十七条 - 第四十一条）
特別会計に関する改革の詳細を示しています。
第四節：総人件費改革（第四十二条 - 第五十七条）
総人件費の削減に向けた改革の方針を定めています。
第五節：国の資産および債務に関する改革（第五十八条 - 第六十二条）
国の資産と債務に関する改革の方針を示しています。
第六節：関連諸制度の改革との連携（第六十三条 - 第六十七条）
関連する制度改革との連携について規定しています。
第三章：行政改革推進本部（第六十八条 - 第七十八条）
行政改革を推進するための組織である行政改革推進本部について規定しています。

法律の成立過程

この法律は、以下の過程を経て成立しました。

2006年3月10日：閣議決定を経て、法律案が衆議院に提出されました。
2006年3月23日：衆議院で審議が開始されました。
2006年4月13日：民主党が対案を衆議院に提出しました。
2006年4月19日：衆議院行政改革特別委員会で法律案が可決されました。民主党の対案は否決されました。
2006年4月20日：衆議院本会議で法律案が可決されました。
2006年4月24日：参議院で審議が開始されました。
2006年5月25日：参議院行政改革特別委員会で法律案が可決されました。
2006年5月26日：参議院本会議で法律案が可決され、成立しました。

関連情報

この法律に関する情報は、以下の外部サイトでも確認できます。

行政改革推進事務局（現在は閉鎖され、行政改革推進室のサイトへ移行）
* 『行政改革推進法』 - コトバンク

本項目の概要部分は、行政改革推進事務局の報道発表資料などを基に構成されています。

この法律は、日本の行政改革を大きく進める上で重要な役割を果たしました。その内容は多岐にわたり、その後の行政改革にも影響を与えています。

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