米倉美枝

米倉美枝（よねくら みえ）

生涯

米倉美枝は、1916年（大正5年）5月15日に福岡県浮羽郡吉井町（現在のうきは市）で生まれ、1977年（昭和52年）8月3日にその生涯を閉じました。彼女は昭和時代を代表する合唱指揮者として、日本の合唱音楽界に多大な貢献をしました。

教育者から合唱指揮者へ

東京音楽学校師範科を卒業後、米倉美枝は故郷の福岡県に戻り、高等女学校の教師として教鞭を執りました。教育者としてのキャリアをスタートさせた彼女でしたが、1948年（昭和23年）に転機が訪れます。第1回全日本合唱コンクール全国大会学生部門で、旧制福岡高等女学校（現在の福岡中央高校）の合唱団を指揮し、見事優勝を果たしました。この実績が、彼女を合唱指揮者としての道へと進ませる大きなきっかけとなりました。

九州合唱界の発展に尽力

教職を退いた米倉美枝は、石丸寛氏らと共に九州の合唱振興に力を注ぎました。福岡合唱協会、RKB女声合唱団、八幡製鉄合唱団など、数多くの合唱団を指揮・指導し、その育成に尽力しました。彼女の指導は、九州の合唱音楽のレベルを飛躍的に向上させ、その発展に大きく貢献したと言えます。

要職歴任

米倉美枝は、合唱界の発展に貢献する傍ら、数々の要職を歴任しました。九州合唱連盟の理事長、全日本合唱連盟の常任理事を務め、合唱音楽の普及と発展に尽力しました。また、熊本音楽短期大学では教授として後進の指導にもあたりました。

合唱音楽への情熱

米倉美枝は、その情熱と卓越した指導力で、多くの合唱団を育成し、日本の合唱音楽の発展に大きく貢献しました。彼女の功績は、今もなお多くの人々に語り継がれています。彼女が残した足跡は、合唱音楽界における大きな遺産として、これからも輝き続けるでしょう。

参考文献

* 「創立50周年特別企画 焼跡のなかから燃えあがった合唱の灯」- 社団法人全日本合唱連盟機関誌「ハーモニー」No.92、1995年4月10日発行。

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