紀元前193年

紀元前193年は、ローマ暦における年であり、ローマ建国紀元561年にあたります。この年、ルキウス・コルネリウス・メルラとクィントゥス・ミヌキウス・テルムスが執政官を務めました。

各地での紀年法

この年の紀年法は以下の通りです。

干支：戊申（つちのえさる）
日本：孝元天皇22年、皇紀468年
中国：前漢の恵帝2年
朝鮮：檀紀2141年
仏滅紀元：352年
ユダヤ暦：3568年 - 3569年

紀元前193年の出来事

ギリシア

哲学者カルネアデスが、キュレネからアテネに移り、第三アカデミーを創設しました。

エジプト

セレウコス朝のアンティオコス3世とラオディケ3世の娘、クレオパトラ1世が、エジプトのファラオであるプトレマイオス5世と結婚しました。

共和政ローマ

執政官であるルキウス・コルネリウス・メルラとクィントゥス・ミヌキウス・テルムスは、ボイイ族およびリグリア人に対する軍事作戦を実施しました。
護民官マルクス・センプロニウス・トゥディタヌスは、同盟市市民とラテン人の貸し付けにおける利息に関して、ローマ市民と同じ法を適用する法案を成立させました。この法案は、ローマ市民とその他の人々の間で経済的な平等を促進するものでした。
カルタゴとヌミディア王マシニッサとの間の国境紛争を解決するため、スキピオ・アフリカヌスとガイウス・コルネリウス・ケテグスを含む使節団が派遣されました。この派遣は、ローマがこの地域の安定を保つために積極的に関与したことを示しています。
アンティオコス3世の元には、プブリウス・スルピキウス・ガルバ・マクシムス、プブリウス・ウィッリウス・タップルス、プブリウス・アエリウス・パエトゥスが派遣されました。その後、スキピオ・アフリカヌスも彼らに加わり、エペソスでハンニバルと会談したと伝えられています。この会談は、歴史的に大きな意義を持つ出来事とされています。

誕生

この年に生まれた人物に関する記録はありません。

死去

蕭何（しょうか）：前漢の政治家であり、劉邦の参謀として活躍しました。前漢の建国に大きく貢献した人物であり、その死は、前漢にとって大きな損失でした。

脚注

この年には特筆すべき注釈はありません。

出典

T. R. S. Broughton (1951). The Magistrates of the Roman Republic Vol.1. American Philological Association

参考文献

T. R. S. Broughton (1951). The Magistrates of the Roman Republic Vol.1. American Philological Association

関連項目

年の一覧
年表
年表一覧

紀元前193年は、古代世界において重要な出来事が数多く発生した年であり、特に共和政ローマにおける動きが目立ちます。また、この年、エジプトではプトレマイオス朝において重要な結婚が行われ、ギリシアではアカデミーが創設されるなど、各地で政治的、文化的な動きが活発であったことがわかります。

もう一度検索