紀元前580年

紀元前580年は、ローマ暦における年であり、ローマ建国紀元174年として知られていました。この時代は、紀元前1世紀の共和政ローマ末期に相当し、後に西暦が普及するまで、様々な紀年法が用いられていました。

各地域の紀年法

干支: 辛巳（かのとみ）
日本:
皇紀81年
綏靖天皇2年
中国:
周: 簡王6年
魯: 成公11年
斉: 霊公2年
晋: 厲公元年
秦: 桓公24年
楚: 共王11年
宋: 共公9年
衛: 定公9年
陳: 成公19年
蔡: 景侯12年
曹: 宣公15年
鄭: 成公5年
燕: 昭公7年
呉: 寿夢6年
朝鮮: 檀紀1754年
ユダヤ暦: 3181年 - 3182年

紀元前580年の出来事

紀元前580年は、中国の春秋時代において、各国間の政治的な駆け引きが活発に行われた年でした。以下に主な出来事をまとめます。

晋と魯の外交: 晋の郤犨（げきしゅう）が使節として魯に赴き、魯の成公と盟約を結びました。また、魯の季孫行父（きそんこうほ）が晋を訪問しました。これらの外交活動は、両国間の関係を安定させるためのものでした。
周の内紛: 周公楚が伯与（はくよ）との政権争いに敗れ、洛陽から晋に亡命しました。この出来事は、周王室の権威低下を示すものであり、諸侯の台頭を促す要因の一つとなりました。
魯と斉の関係: 魯の叔孫僑如（しゅくそんきょうじょ）が斉を訪問しました。この訪問の目的は不明ですが、魯と斉の間で何らかの外交交渉が行われたと考えられます。
晋と周の領土紛争: 晋の郤至（げきし）が周と鄇（こう）の田地を巡って争いました。この紛争は、周王室の権威が衰退し、諸侯が領土拡大に乗り出していた状況を反映しています。周の簡王は、劉の康公と単の襄公に命じて、晋の厲公に訴えさせました。この訴えは、周王室が諸侯間の紛争を調停する力を失っていたことを示しています。
宋と楚の外交: 宋の華元（かげん）が楚を訪れ、晋と楚の間の和議をまとめました。この和議は、両国間の戦争を一時的に終結させるためのものでした。
* 秦と晋の盟約と破棄: 秦と晋は講和することになり、令狐（れいこ）で会合を予定しました。晋の厲公は先に令狐に到着しましたが、秦の桓公は黄河を渡ることを拒否しました。桓公は、史顆（しか）を派遣して厲公と河東で盟を交わさせ、厲公も郤犨を派遣して桓公と河西で盟を交わさせました。しかし、桓公は帰国後すぐに晋との盟約を破りました。この出来事は、秦と晋の間の信頼関係が非常に脆いものであったことを示しています。

紀元前580年は、中国の春秋時代において、各国が複雑な外交関係を展開し、勢力争いが激化した時代であったと言えます。この年の出来事は、後の時代にも大きな影響を与えることになりました。

誕生

この年には、特筆すべき人物の誕生に関する記録はありません。

死去

この年には、特筆すべき人物の死去に関する記録はありません。

脚注

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