紅塔区

紅塔区（こうとう-く）は、中華人民共和国雲南省玉渓市に位置する市轄区であり、その歴史は前漢時代にまで遡ります。

歴史

紅塔区の歴史は、前109年（元封2年）に設置された兪元県に始まります。隋代には南寧州総管府、南詔・大理時代には温富州へと改編され、元代の1276年（至元13年）には新興州に改編されました。1912年には新興県とされましたが、広東省に同名の県が存在したため、玉渓県と改称されました。この地が県級市としての玉渓市となったのは1961年のことです。そして1997年、玉渓地区と旧玉渓市が統合され、地級市としての玉渓市が誕生しました。この際、旧玉渓市の行政区画が紅塔区とされ、現在に至っています。

行政区画

紅塔区は、以下の9街道と2民族郷を管轄しています。

街道: 玉興路街道、鳳凰路街道、玉帯路街道、北城街道、春和街道、李棋街道、大営街街道、研和街道、高倉街道
民族郷: 小石橋イ族郷、洛河イ族郷

これらの地域は、紅塔区の多様な文化と経済を支える基盤となっています。イ族などの少数民族が居住する地域もあり、独自の文化や伝統が息づいています。

交通

紅塔区は、交通の要衝としての役割も担っています。区内には鉄道と道路が整備されており、人や物の流れを円滑にしています。

鉄道
中国国家鉄路集団
昆玉河線
玉磨線
玉渓駅

玉渓駅は、昆玉河線と玉磨線が乗り入れる重要な駅であり、旅客輸送と貨物輸送の両面で紅塔区の発展に貢献しています。

道路
高速道路
昆磨高速道路
S33 晋紅高速道路
S34 玉江高速道路
国道
G213国道

これらの高速道路と国道は、紅塔区と周辺地域を結びつけ、経済活動を活性化させる上で重要な役割を果たしています。特に昆磨高速道路は、昆明と磨憨を結ぶ国際的なルートの一部であり、紅塔区の国際的なアクセス性を高めています。

紅塔区は、豊かな歴史と多様な文化、そして発展した交通インフラを持つ地域です。今後の発展が期待される地域の一つと言えるでしょう。

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