紅花 (飲食業)

株式会社紅花

株式会社紅花（べにはな）は、東京都中央区に本社を置く飲食業を営む企業です。そのルーツは、戦後の焼け野原に咲いた一輪の赤い花に希望を託した、お汁粉屋から始まりました。

沿革

紅花の歴史は、創業者である青木湯之助氏の多才な才能と、時代を捉える先見性から始まりました。

1937年（昭和12年）10月 - 俳優・タップダンサーであった青木湯之助（芸名、郷宏之）が、日本橋にジャズ喫茶「エリントン」を開業。
1943年（昭和18年）春 - エリントンの隣にお汁粉屋「日本ばし」を開業。
1945年（昭和20年）10月 - 戦災で焼失した跡地に、お汁粉屋「紅花」を開業。店名は、妻であるかつ氏が名付け親であり、戦後の復興への願いが込められています。
1947年（昭和22年）11月 - 店舗を改装し、珈琲専門店「紅花」として新装オープン。
1950年（昭和25年）5月 - 株式会社紅花を設立。
1950年（昭和25年）10月 - 店舗の2階を改装し、レストランを始める。
1953年（昭和28年）2月 - 日本橋2丁目に支店（のちに紅花二丁目店に改称）を開店。業態変更を経て、2018年10月に「紅花グリル」としてリニューアル。
1955年（昭和30年）10月 - バーベキューの店「バーベキュー紅花」を本店近くに開業。1962年11月には増築し、1階を鉄板焼き、2階を洋食とする「紅花別館」と改称。
1956年（昭和31年）12月 - 銀座6丁目に「紅花銀座店」を開店。2004年にはテナントビル「AOKIタワー」として生まれ変わる。
1964年（昭和39年）4月 - 青木湯之助と妻かつ、ロッキー青木ら4人の息子達と共に、「BENIHANA OF TOKYO」第1号店をニューヨークのマンハッタンに開業。アメリカでの鉄板焼きチェーン「BENIHANA」を成功させる。

店舗情報

現在、株式会社紅花は、以下の店舗を運営しています。

鉄板焼き 紅花別館
所在地：東京都中央区日本橋1-2-15 1F
レストラン 紅花別館
所在地：東京都中央区日本橋1-2-15 2F

不動産

株式会社紅花は、以下の不動産も所有しています。

紅花ビル
AOKIタワー

参考文献

創業者である青木湯之助氏の著書からは、紅花の歴史や経営哲学を垣間見ることができます。

『東京で儲けた私』（1957年、青木湯之助、学風書院）
『千客万来』（1959年、青木湯之助、日本の百人全集第9巻、東京学風書院）
『ニューヨークで儲ける私―レストラン主人の欧米見聞記』（1960年、青木湯之助、学風書院）
『見ろ! 痛快に! 儲ける! 俺はアメリカで大暴れ』（1974年、青木湯之助、ベストセラーシリーズ、ワニの本、KKベストセラーズ）
『コーヒーとステーキで儲けろ！水商売の天才戦術』（1978年、青木湯之助、ベストセラーシリーズ、ワニの本、KKベストセラーズ）

関連事項

BENIHANA - アメリカで展開する鉄板焼きチェーン。
青木湯之助 - 株式会社紅花の創業者。

外部リンク

紅花

もう一度検索