細溝清史

細溝清史（ほそみぞ きよし）は、1956年3月17日に生まれた日本の財務官僚です。大阪府出身で、1974年に大阪府立大手前高等学校を卒業後、1978年に東京大学法学部を卒業しました。大学卒業後、大蔵省に入省し、主計局総務課に配属されました。

キャリア初期には、通商産業省機械情報産業局電子政策課総括係長、園部税務署長、大蔵省銀行局総務課長補佐などを歴任し、1986年6月には青森県農林部経済課長に就任しました。その後、青森県総務部財政課長を経て、1989年7月に大蔵省主計局主計官補佐として中央省庁に戻りました。

主計局では、経済協力、地方財政、厚生など幅広い分野を担当し、1993年には熊本県企画開発部長に就任しました。1995年からは、大蔵省大臣官房企画官や主税局の要職を歴任し、税制改正にも深く関わりました。1998年には主計局主計官として、文部、科学技術、文化、地方財政を担当し、2001年には内閣官房行政改革推進事務局で特殊法人等改革にも携わりました。

2002年7月には財務省主計局法規課長に就任し、2003年には大臣官房信用機構課長を務めました。2004年には金融庁に移り、総務企画局企画課長、関東財務局東京証券取引所監理官などを歴任しました。2010年には金融庁検査局長、2011年には監督局長に就任し、2014年7月4日には金融庁長官に就任しました。2015年7月7日に金融庁長官を退任しました。

退官後は、三井物産顧問、岩田合同法律事務所特別顧問、セーレン監査役、川崎汽船監査役などを務め、2019年6月には日本取引所自主規制法人理事長に就任しました。著作としては、『最新会計法精解』（増補版）、『物品管理法講義』、『債権管理法講義』、『補助金等適正化法講義』などがあり、監修としては、『ABL取引推進事典』、『金融機関役員の法務』があります。

主計局主計官補佐時代には、地方財政をめぐる複雑な交渉をまとめ、その手腕が高く評価されました。また、洞察力に優れ、物事の本質を的確に捉える能力を持つと評されています。

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