終電バイバイ

終電バイバイ

『終電バイバイ』は、2013年1月14日から3月18日までTBSのドラマNEO枠で放送されたテレビドラマです。この作品はオムニバス形式で、毎回異なる主人公が終電を逃した後、始発までの時間をどう過ごすのかを描いています。全体を通して俳優の濱田岳が主演を務め、また、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦が謎の案内人として登場する点が特徴です。キャッチコピーは「ドラマはいつも終電の後にありました。」

各話はさまざまなテーマで構成されており、映し出されるストーリーは一つ一つ異なる人間模様を描いています。

第1夜 立川駅

このエピソードでは、物流会社で働く佐藤たけしが終電を逃してしまいます。立川駅で急いで電車に乗ろうとしていたところ、ケイドロをしているグループと遭遇し、混乱の末に終電を逃すことに。駅のベンチで座っていると、アート作品と対決するおじさんと出会います。この意外な展開が物語を引き立てます。

第2夜 秋葉原駅

ゲームデザイナーの森かずおが舞台に。終電を逃した彼は、昔通っていたテーブルトークRPG専門店へ再訪し、懐かしい仲間と再会します。このエピソードでは友情や思い出がテーマとなっています。

第3夜 南千住駅

印刷会社の社員・宮内正太は大学時代からの想い人・明美の結婚式に参加した帰り、友人と飲みすぎて終電を逃します。南千住駅近くで、宿を探しているフランス人観光者たちと遭遇し、異国の文化との接触が描かれます。

第4夜 蒲田駅

由紀雄が主人公のこの話では、地元アイドルのイベントを観覧している最中に終電を逃します。潔癖症の彼がトイレでの出来事に頭を悩ませているうちに、泥酔しているアイドルの姿に出くわします。彼の潔癖とアイドルとの出会いがコメディの要素を生み出します。

第5夜 片瀬江ノ島駅

運送会社の社員・能勢太郎は釣り帰りに上司に誘われ酒を交わしますが、結局一人で終電を逃します。海辺で出会った新江ノ島水族館の飼育員が登場し、二人のやり取りから新たな展開が生まれます。

第6夜 六本木駅

このエピソードでは、三浦が上司に誘われてバーベキューに行くが、その帰りに驚きの告白を受けます。プレイボーイと思われる上司が実は未経験者であることが明らかになり、三浦は思わぬ展開に目を奪われます。

第7夜 溝の口駅

ドキュメンタリー制作会社で働く小池が主人公。この話では、溝の口駅付近で起きたホームレスとストリートダンサーのトラブルを目の当たりにし、社会派ドキュメンタリー制作のインスピレーションを得る過程が描かれます。

第8夜 下北沢駅

北海道からの修学旅行生・英直輝が描かれるエピソード。彼は古着屋での買い物中に終電を逃し、帰路につく方法を案じることになります。彼の冒険心と無邪気さが印象的に描かれます。

第9夜 日本橋駅

井上登志男が主人公のこの話では、早く帰らねばならない状況にある彼が、姉との再会を目指す過程でのもどかしさが際立つストーリーが描かれています。失った家族との絆や難しさがテーマになっています。

最終夜 東京駅

グループ・ディスカッション試験で成立した関係が描かれます。終電を逃し、作り上げた広告物を振り返りながらの缶蹴りに至るまで、彼らの成長が描かれます。

このように、『終電バイバイ』はそれぞれのキャラクターが直面する葛藤や人間関係を通じて、視聴者にさまざまな感情を提供するドラマとなっています。

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