結婚って何さ

笹沢左保『結婚って何さ』とは

『結婚って何さ』は、1960年に発表された笹沢左保による小説であり、その後、複数回にわたりテレビドラマ化もされた作品です。一夜の過ちから始まるミステリーは、多くの視聴者を惹きつけました。

あらすじ

物語は、会社を辞めたばかりの2人のOL、遠井真弓と疋田三枝子が、酒に酔った勢いで見知らぬ男と意気投合し、そのまま一夜を共にしてしまうところから始まります。しかし、翌朝、その男は殺害されているのを発見されます。2人は事件に巻き込まれ、予期せぬ事態に直面することになるのです。

テレビドラマ化

『結婚って何さ』は、これまでに3度テレビドラマ化されています。それぞれの時代に合わせてキャストや演出が異なり、様々な解釈がなされてきました。

1962年版

1962年10月5日には、NETテレビ（現：テレビ朝日）の「ミステリーベスト21」の一篇として放送されました。

キャスト

松尾和子
待田京介
沢村みつ子
潮風みどり
久保春二

スタッフ

脚本：今村文治
監督：山田達雄
制作：東映、NET

1973年版

1973年1月2日から2月6日まで、日本テレビ「火曜日の女シリーズ」枠にて『男と女と』というタイトルで放送されました。全6回。原作者の笹沢左保自身も第3話にゲスト出演しています。

キャスト

遠井真弓：范文雀
水木隆司：村野武範
矢倉文彦：蜷川幸雄
矢倉良子：本山可久子
江崎則之：竜崎勝
川村佐和子：高樹蓉子
伴幸太郎：見明凡太朗
伴早苗：長内美那子
水木隆司の母親：風見章子
疋田美枝子：伊藤るり子
真弓の兄：内田勝正
ナレーター：矢島正明

スタッフ

企画：小坂敬
プロデューサー：仲川哲朗、高橋靖二
原作：笹沢左保「結婚って何さ」
脚本：岩間芳樹
音楽：大野雄二（歌：安田南）
美術：末広富
編集：神島帰美
監督：井上芳夫
制作：国際放映

1986年版

1986年9月6日には、『結婚って何さ殺人事件』というタイトルで、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」枠にて放送されました。

キャスト

遠井真弓：片平なぎさ
疋田三枝子：熊谷真実
水木隆二：大和田獏
伴早苗：萩尾みどり
島谷（私立探偵）：名古屋章
矢ノ倉文彦：西田健

スタッフ

脚本：長野洋
音楽：佐藤正美
監督：村川透
* 制作：東宝株式会社、テレビ朝日


各ドラマ版は、時代背景やキャストによって異なる解釈がなされており、原作ファンにとっても見ごたえのある作品となっています。

『結婚って何さ』は、一夜の過ちが引き起こす予測不能な展開と、人間の心理を巧みに描いたミステリー作品として、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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