待田京介

待田 京介（まちだ きょうすけ）

待田京介は、1936年6月22日に千葉県館山市に生まれた日本の俳優であり空手指導家です。彼は多彩な職歴を経て、最終的に俳優としての道を選びました。都立大泉高校を卒業後、演技の勉強のために「俳優座養成所」や「東宝芸能」を経て1958年に日活に入社します。

デビュー作は、1956年の映画『ドラムと恋と夢』で脚本を手掛けた後、井上梅次監督による『素晴らしき男性』で石原裕次郎の弟役を演じる形で俳優デビューを果たしました。その後、小杉勇監督の作品『船方さんよ』にて主演を務め、以降も多くの映画作品に主演することになりました。1959年には『らぶれたあ』にも主演し、日活の看板俳優の一人として知られるようになります。

テレビドラマでは、1961年に放送開始された『月曜日の男』に主演し、3年間にわたり彼の名を広めました。この作品での成功を受けて、彼は1962年からは東映のギャング映画や任侠映画で準主演としても活躍するようになります。その人気は高く、数多くの映画に出演しました。

1974年にはハリウッド映画『ザ・ヤクザ』にも出演しており、大きな反響を呼びました。加えて、多くの作品で悪役や敵役も演じ、多様な役に挑戦することで彼の俳優業はさらに広がりました。しかし、50歳を過ぎた頃に俳優業を引退し、奄美大島に移住しました。その後は、2000年代になってから少しだけビデオ映画に出演することがあったものの、俳優としての活動は休止されています。

極真空手との関わり

待田は昭和24年、館山で極真空手の創始者・大山倍達に弟子入りしました。大山は当初弟子を取らなかったため、待田は彼にとっての初めての弟子となりました。中学卒業後は、大山を追うように東京に移り住み、その後、大山道場で空手の技術を磨きました。この道場は後に極真会館と改名され、世界的に有名な空手団体に成長していきました。

待田は大山との関わりについて、正座の状態からのジャンプなど特異な修行について語るエピソードも持っています。また、大山から極真空手の映画に関するプロデュースを頼まれることもあったが、それを辞退したことも知られています。

代表的な出演作品

待田京介は、数多くの映画やテレビドラマに出演しており、その中には以下のような作品があります。

• - 映画: 『素晴らしき男性』（1958年）、『船方さんよ』（1958年）、『らぶれたあ』（1959年）、『ザ・ヤクザ』（1974年）など。
• - テレビドラマ: 『月曜日の男』（1961年-1964年）、『水戸黄門』シリーズ、『暴れん坊将軍』シリーズ、『遠山の金さん』など、数多くの名作に出演しました。

最後に

待田京介は、俳優業だけでなく空手の指導者としても知られる人物でした。その多彩な才能と俳優としての実績は、今なお多くの人々に記憶されています。彼の人生とキャリアの歩みは、日本映画界における一つの大きな足跡を残しました。全盛期から引退後の静かな生活まで、その多様な面で人々に感動を与え続けています。

もう一度検索