統一主体国民会議第二期代議員選挙

統一主体国民会議第二期代議員選挙

1978年5月に行われた統一主体国民会議第二期代議員選挙（とういつしゅたいこくみんかいぎだいにだいぎいんせんきょ）は、大韓民国の政治システムの中で重要な役割を果たしました。この選挙は、1972年12月に選出された国民会議の代議員の任期満了に伴い開催され、国民会議は執行機関としての役割を果たすために設置された機関でありました。

憲法に基づき設立された国民会議は、統一政策の決定に寄与することを目的としていましたが、代議員の政党加入が禁止され、選挙運動においても政治的発言が制限されていました。これにより、国民会議は事実上、朴正煕大統領を選出するための組織の役割に近いものでした。この状況に対し、反体制派の尹潽善元大統領や学生たちは代議員選挙のボイコットを訴え、選挙の注目は投票率の動向に移りました。

政府は国民の棄権を防ぐためにさまざまな手段を使用し、その結果、投票率は78.95%に達し、前回の選挙での70.04%を8%以上上回る結果となりました。これは政治的緊張の中での一つの成果とも言えるでしょう。

選挙の詳細

選挙自体は1978年5月18日に実施され、5,577名が立候補しました。そのうち332名は無投票で当選しました。定員は2,583名であり、1,665選挙区が設けられました。注目すべきは、投票率の向上だけでなく、現職の代議員の68%が落選し、新たに選出された代議員の72%が新人で占められた点です。特に中小企業家出身者の代議員が多く進出したことが特徴として挙げられます。

第9代大統領選挙

代議員選挙の後、7月6日に国民会議が第一次会議を開き、そこで大統領選挙が実施されました。朴正煕大統領は5日に候補登録を行い、圧倒的な得票数で第9代大統領に選出されました。

維新政友会議員の選出

さらに、同年の12月20日には、朴正煕大統領が第3期国会議員候補を77名推薦し、翌日には国民会議が市・道別会議を通じて一括投票により77名を選出しました。この選出は維新政友会の参画を受けたもので、当時の政治システムの中で重要な役割を持っていました。

このように、統一主体国民会議第二期代議員選挙は、大韓民国の政治の歴史において、朴正煕大統領の権力基盤を改めて強化する重要な出来事となりました。この選挙は、国民の声と政治状況を反映しながら、当時の韓国における政治的動向を示す重要な指標となりました。

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