統一部

韓国統一部（Ministry of Unification）

韓国統一部は、朝鮮半島の平和統一を追求する大韓民国の行政機関です。日本のマスメディアでは「統一省」と表記されることもあります。統一部は、南北間の政治的対話、交流、協力、人道支援に関する政策の樹立、統一教育・広報、その他統一に関する事務を管掌しています。長は統一部長官と呼ばれ、国務委員が任命されます。

歴史

統一部は、その設立から現在に至るまで、以下のような変遷を辿ってきました。

1969年3月1日 - 国土統一院が開院。
1980年10月20日 - 南北対話事務局を編入。
1989年7月24日 - 統一政策室を新設。
1990年8月1日 - 南北協力基金法と南北交流協力に関する法律が制定。
1990年1[[2月27日]] - 統一院に改称。長官が副総理に格上げ。
1991年7月1日 - 交流協力局を新設。
1998年2月28日 - 副総理制廃止に伴い、統一院を統一部に改編。
1999年2月5日 - 統一教育支援法を制定。
1999年7月8日 - 北韓離脱住民定着支援事務所（ハナ院）を設立。
2003年11月20日 - 南北出入事務所を開所。
2004年10月5日 - 開城工業団地事業支援団と南北経済協力協議事務所を新設。
2013年11月24日 - 南北共同委員会事務局を新設。
2014年8月27日 - 統一未来センターを新設。

主な役割と活動

統一部は、朝鮮半島の平和と統一に向け、多岐にわたる活動を行っています。

南北対話と交渉: 北朝鮮との対話を通じて、相互理解を深め、関係改善を目指しています。
交流と協力: 文化、経済、スポーツなど、さまざまな分野での交流を促進し、相互理解を深めるための協力事業を推進しています。
人道支援: 北朝鮮の脆弱な立場にある人々への支援を通じて、人道的な活動を行っています。
統一教育と広報: 将来の世代に向けて、統一の重要性を伝えるための教育や広報活動を展開しています。

組織

統一部は、以下のような組織で構成されています。

企画調整室
統一政策室
南北会談本部
交流協力室
人道協力局
統一教育院

各部署がそれぞれの専門分野で活動し、朝鮮半島の平和と統一に向けて連携しています。

歴代長官

統一部の長官は、その時々の政権の重要な政策課題を担い、朝鮮半島問題解決の最前線で活動しています。

参考情報

[1] 統一部公式サイト（통일부 - 統一部）

関連事項

朝鮮統一: 朝鮮半島の統一問題。
開城工業地区: 北朝鮮の開城にある工業団地。
以北五道: 北朝鮮が実効支配している地域にある、韓国が主張する5つの道。
祖国平和統一委員会: 北朝鮮における統一に関する機関。
全ドイツ問題省: 旧西ドイツにおける東ドイツとの関係を管轄した省庁。
大陸委員会: 中華民国における中国大陸・香港及びマカオに関する業務を取り扱う機関。
国務院台湾事務弁公室: 中華人民共和国における台湾との「統一」に関する機関。

外部リンク

* 통일부 - 統一部（朝鮮語、英語、中国語）

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