続・菩提樹

『続・菩提樹』について

『続・菩提樹』は、1958年に制作された西ドイツの映画で、原題は『Die Trapp-Familie in Amerika』です。この映画は、マリア・フォン・トラップの自伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』のアメリカ編を基にしています。この作品は、1956年に公開された映画『菩提樹』の続編であり、トラップファミリーがアメリカに亡命した後の生活と音楽活動を描いています。

あらすじ

ナチス・ドイツの手から逃れるためにオーストリアを離れ、アメリカにたどり着いたトラップ一家。彼らは小型バスを使って全国を巡り演奏を行いますが、亡命直後の一時的な人気はすぐに薄れてしまい、コンサート会場は思うように埋まらない状態が続いていました。そんな中、彼らのアメリカ入国の保証人である興行主ゼーミッシュから、契約解消の通知が届きます。これによりトラップ一家は困窮し、安アパートでの生活を余儀なくされます。

一方、彼らの歌声に感動したアパートの住人から別の芸能プロデューサー、ハリスを紹介されますが、フランツ・ヴァスナー神父が指揮をする宗教音楽の演奏は「瀕死のアヒル」と評される始末。アメリカとヨーロッパの文化の乖離に悩む中、彼らは生活のために必要な資金を得るために尽力します。マリアは結婚指輪を、ゲオルクはマリア・テレジア勲章を売り、その資金で一家は演奏活動を続ける決意を固めます。

キャスト

映画のキャストは、前作『菩提樹』と同じメンバーで構成されています。主要な役柄は以下の通りです：

• - マリア・トラップ：ルート・ロイヴェリク（吹替：寺島信子）
• - トラップ男爵：ハンス・ホルト（吹替：中村正）
• - ワーナー・フォン・トラップ：ミハエル・アンデ（吹替：三木弘子）
• - ヴァスナー神父：ヨゼフ・マインラート（吹替：北村弘一）
• - パトリック：ウォルフガング・ワール（吹替：山谷初男）

まとめ

『続・菩提樹』は、トラップファミリーが新しい土地でどのように文化の違いと戦いながら音楽活動を続けるのかを描いた感動的な物語です。家族の絆や音楽の力、そして希望の重要性が物語の中で強調されており、観る者に感動を与えます。この映画は、単なる続編にとどまらず、彼らの苦悩や成長をしっかりと伝える作品として評価されています。

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