網走川

網走川

網走川は、北海道オホーツク総合振興局管内を流れる一級河川で、オホーツク海へと注ぎます。この川は、網走川水系の本流として、地域にとって重要な役割を果たしています。

概要

網走川は、網走郡津別町の阿幌岳南斜面に源を発し、北へ流れます。大空町女満別住吉で網走湖に流入した後、網走市北1条と南3条の境界からオホーツク海へと注ぎます。流域には約8万人が暮らしており、地域住民の生活を支える重要な水資源となっています。

名称の由来

網走川は、かつて先住民族のアイヌによって「リンナイ（波の沢）」と呼ばれていました。現代では、網走地方を流れる主要な川として「網走川」という名で広く知られています。なお、「網走」の語源については、網走市の項目を参照すると詳細が分かります。

流域

網走川の流域は、網走郡の津別町、美幌町、大空町、そして網走市の1市3町にまたがっています。この地域では、「網走川流域の会」という団体が、各自治体や農漁業団体と協力して環境保全活動に取り組んでいます。

この活動のきっかけは、2001年9月の台風による洪水被害でした。この災害で、網走湖や河口付近が濁流に襲われ、シジミやホタテなどの漁業に大きな被害が出ました。被害状況を調査した結果、上流の農地や山林の崩落が原因であることが判明しました。

その後、国土交通省北海道開発局の協力も得て、崩落対策工事や河川清掃、子供向けの環境啓発活動が行われています。これらの活動により、環境が改善され、鮭の遡上が増加するなどの成果が出ています。

支流

網走川には、以下の支流があります（下流から順に記載）。

女満別川（網走湖に流入）
マストリ川
パナクシュベツ川
田中川
サラカオーマキキン川（網走湖に流入）
トマップ川（網走湖に流入）
黒瀬川
木禽川
美幌川
魚無川
駒生川
福富川
石切川
霧の沢川
小谷沢川
栄森川
小沼沢川
シンケピホロ川
タッコブ川
津別川
オンネキキン川
メナシュキキン川
チミケップ川（チミケップ湖）
ケミチャップ川

主な橋梁

網走川には、以下のような橋が架かっています（下流から順に記載）。

網走橋 - 国道39号
中央橋
新橋 - 国道39号
鏡橋
大曲橋 - 国道238号
治水橋 - 北海道道714号住吉女満別停車場線
美幌大橋 - 国道39号美幌バイパス
美禽橋 - 国道39号
大正橋 - 北海道道217号北見美幌線
上美幌橋
活汲橋
達媚橋 - 北海道道27号北見津別線
協栄橋 - 北海道道494号訓子府津別線
翻木禽橋 - 北海道道51号津別陸別線

脚注・出典

網走開発建設部（国土交通省北海道開発局）

関連項目

日本の川一覧
* 北海道の川一覧

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