緊急通報用電話番号

緊急通報用電話番号

緊急通報用電話番号とは、犯罪や事故、災害などの緊急事態が発生した際に、警察、消防、救急などの緊急対応機関に通報するための特別な電話番号です。これらの番号は、緊急時のみに使用されるもので、目的外の通話やいたずら電話は、業務妨害として犯罪になることもあります。

各国の緊急通報用電話番号

緊急通報用電話番号は、国や地域によって異なっています。

日本:
警察：110番
海上保安庁：118番
消防・救急：119番

アメリカ合衆国・カナダ:
緊急時：911
緊急時以外：311または地元の相談センターの番号

イギリス:
緊急時（警察・消防・救急）：999
緊急でない医療事案：0845-46-47

ヨーロッパ:
欧州共通：112

緊急通報用電話番号の歴史

電話交換業務が手動で行われていた時代には、交換手が緊急事態に対する一部の受信業務を担っていました。その後、自動交換機が導入されると、発信者は警察や消防などの機関の長い電話番号をダイヤルする必要がありました。そこで、緊急通報専用の電話番号が導入されるようになりました。

日本:
1926年、東京で火災報知用電話として112が定められましたが、誤接続が多発したため1927年に119に変更されました。
1948年に警察への緊急通報番号として110番が定められました。

イギリス:
1937年、ロンドンで999番が導入されました。このシステムは次第にイギリス全土に広がりました。

北アメリカ:
1959年、カナダの一部都市で911番が使用され始めました。その後、1968年にアメリカでも導入され、1972年にはカナダでも変更されました。

フランス:
1929年、パリで18番が消防隊への緊急通報用番号として導入され、1970年代にフランス全土に普及しました。

各国の緊急通報用電話番号

世界各国で、さまざまな緊急通報用電話番号が使用されています。これらの番号は、緊急時に迅速かつ確実に必要な機関に連絡するために重要な役割を果たしています。

注意事項

緊急通報用電話番号は、緊急時のみに使用してください。いたずら電話や目的外の利用は、緊急対応を必要とする他の人の妨げになるだけでなく、犯罪行為として処罰される可能性があります。また、緊急性の低い相談や問い合わせについては、適切な相談窓口を利用するようにしましょう。

関連情報

110番：警察への緊急通報
118番：海上保安庁への緊急通報
119番：消防・救急への緊急通報
#7119番：救急車を呼ぶか迷うときの相談窓口

参考資料

総務省：緊急通報の機能
National Emergency Number Association (NENA) （英語）
European Emergency Number Association (EENA) （英語）

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