緊急進入路

緊急進入路（きんきゅうしんにゅうろ）

緊急進入路は、自動車専用[[道路]]や高速道路の中で、特定の状況下で管理車両や緊急車両がアクセス可能な特別な道路です。このような進入路は、主に災害時の迅速な交通手段を提供することを目的として設けられています。特に、患者の搬送などの緊急事態において、その重要性がクローズアップされています。

概要

災害が発生した場合、地域によっては高速道路の近くにインターチェンジがないため、緊急車両が迅速にアクセスできなくなることがあります。このような状況を解消するため、特に一般道路が近くにあるところに緊急進入路が設けられ、管理車両や緊急車両が適切に高速道路を利用できるようになります。

これらの進入路は、通常の料金所やETCゲートが存在せず、施錠された門扉やフェンスによって閉鎖された状態です。一般の自動車は通行できないため、特別な許可を持った車両のみが利用可能です。また、一部の施設については、エレベーターなどの特殊なアクセス方式が用意されています。

設置地域

緊急進入路は、日本全国でさまざまな地点に設けられています。以下はその一部です。

北海道地区

• - E5 道央自動車道 には、三豊緊急避難路（2007年廃止）や、樽前SA、東有珠緊急避難路、北有珠緊急避難路などが存在しています。
• - E5A 札樽自動車道 は、金山PAが救急車緊急退出路として機能しており、「緊急開口部」として知られています。

東北地区

• - E4 東北自動車道 の花輪SAから十和田IC間に、上り線専用の緊急進入路が設置されています。

中部地区

• - E19 中央自動車道 の岡谷JCTから伊北IC間には、救急車緊急退出路があるため「緊急車両用出入口」とも呼ばれています。
• - E19 長野自動車道 と E17 関越自動車道 にも同様の施設が存在。

近畿地区

• - E2 山陽自動車道 や E2A 中国自動車道 には、三木SAや西宮名塩SAに併設された緊急車両出入口があります。

中国地区

• - E76 西瀬戸自動車道 の生口島エリアには、瀬戸田BSに接続した緊急進入路があります。

四国地区

• - E55 阿南安芸自動車道 では、由岐ICからの日和佐出入口間にいくつかの緊急進入路が設けられています。

九州地区および沖縄地区

• - 九州地区には特に設置がありませんが、沖縄ではE58 沖縄自動車道の屋嘉インターチェンジに、緊急アクセスが可能なポイントがあります。

関連項目

• - 救急医療
• - 救急車緊急退出路
• - スマートインターチェンジ

緊急進入路は、特に災害時や緊急時における交通の確保を目的としており、その存在が地域の安全性を高めるため重要な役割を果たしています。

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