縄手通り商店街

縄手通り商店街について

縄手通り商店街は、長野県松本市大手にある歴史的な商店街です。この通りは、かつて松本城の外堀だった場所を埋め立てて作られました。明治時代以降、多くの露店が立ち並び、戦後には闇市として賑わいましたが、2001年に大規模な改修が行われ、昔ながらの町並みを再現した魅力的な商店街として生まれ変わりました。現在では、下町風情あふれる街並みと、カエルをシンボルとしたユニークなイベントで知られています。

歴史と由来

縄手通りの名前は、城下町の整備の際に外堀を掘る計画線の外側に引かれた水縄に由来します。この水縄の線を「水縄手」と呼び、女鳥羽川との間にできた細い道が「水縄手道」と呼ばれるようになりました。この道が、現在の縄手通りの原型となっています。

通りの特徴

縄手通りは、原則として自動車の進入が禁止された自転車歩行者専用道です。以前は、夜間のみ車両の通行が許可されていましたが、2016年1月18日からは終日自転車歩行者専用となりました。東西の出入口には自動昇降式の車止めを設置する計画もありましたが、費用がかさむため見送られ、現在は看板のみが設置されています。

また、縄手通り商店街振興組合とナワテ通り商店街組合という2つの組織が存在し、それぞれ加盟店が異なるため、イベントや撮影を行う際には両方の許可が必要です。

通り沿いの見どころ

大名町から四柱神社まで

縄手通りのメイン入口である大名町側には、大手交番とがまざむらい像があります。通りに入ると、江戸時代の建物を模した公衆トイレ、花屋、おもちゃ屋などが並びます。さらに進むと幸橋があり、そのたもとには親水公園があります。橋の向かいには四柱神社があります。

四柱神社から一ツ橋まで

このエリアには、食品や雑貨を扱う店が多くなります。中でも、焼芋で有名な三松屋は、テレビでも紹介された人気店でしたが、2007年に閉店しました。この区間では、南側は昔の町並みが再現されていますが、北側は現代的な建物が混在しています。

一ツ橋から終点まで

一ツ橋周辺はレストランが多く、さらに進むとナワテ横丁があります。通りの終点近くには、婦人服店や青果店などが見られます。終点には公衆トイレがあり、そこから先は中の橋や上土町へと続きます。また、通りを少し離れた場所には、大正時代の市役所を再現した建物があり、レストランなどが入っています。さらに進むと東縄手通りがありますが、こちらは住宅が多く、縄手通りほど活気はありません。

観光情報

松本かえるまつり

毎年6月から11月にかけて、縄手通り商店街では「松本かえるまつり」が開催されます。このお祭りは、カエルをテーマにしたイベントで、商店主、地元の学生、市民が協力して運営しています。2002年から毎年開催されてきましたが、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

周辺施設

八十二銀行松本営業部
松本市時計博物館

関連情報

松本市の名所・旧跡
松本市の歴史

外部リンク

ようこそ！カエルの街 ナワテ通りへ
お城下町公式サイト（縄手通りはお城下町の一部）
縄手通りについて触れているページ - ウェイバックマシン
かえるまつり公式サイト

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