繁松哲大

繁松哲大（しげまつ てった）選手は、1999年1月6日生まれの日本のラグビーユニオン選手です。現在はジャパンラグビーリーグワンに参戦する浦安D-Rocksに所属し、主にフランカー（FL）としてプレーしています。福岡県に生を受け、その後、北海道札幌市で育ちました。身長は178cm、体重は94kgというアスリートらしい体躯を備えています。

彼のスポーツキャリアの始まりはラグビーではありませんでした。中学時代まではサッカーに情熱を注いでいましたが、北海道の強豪校である札幌山の手高校への進学を機に、新たな挑戦としてラグビーの世界に飛び込みました。高校でラグビーを始めたという比較的遅いスタートながら、繁松選手の才能はすぐに頭角を現します。短期間のうちにめざましい成長を遂げ、札幌山の手高校在籍時には、将来の日本代表を嘱望される存在として高校日本代表候補に選出されるほどの実力を示しました。この経験は、彼にとって大きな自信とさらなる飛躍へのきっかけとなりました。

高校卒業後の2017年、繁松選手はラグビー界で長い歴史と実績を持つ明治大学に進学しました。大学選手権で常に上位争いを繰り広げる強豪である明治大学ラグビー部の一員として、レベルの高い環境で技術とフィジカル、そしてラグビーIQを磨きました。そして、大学での4年間を経て卒業を迎えた2021年、彼はプロ選手となることを決意し、当時のNTTドコモレッドハリケーンズ（現・NTTドコモレッドハリケーンズ大阪）に加入しました。大学で培った実力を携え、プロラグビー選手としてのキャリアをスタートさせたのです。

プロ選手として迎えた最初のシーズン、繁松選手はチームのトレーニングに励み、出場機会をうかがいました。そして2022年2月6日、JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022シーズン第5節の東京サンゴリアス戦で、ついに公式戦初出場を果たしました。この試合に途中出場ながら出場したことは、彼にとってプロキャリアにおける記念すべき一歩となりました。同年7月には、NTTグループ内のスポーツチーム再編に伴い、新たなチームとして設立された浦安D-Rocksの選手スコッドに選出されました。これにより、彼はNTTドコモレッドハリケーンズから浦安D-Rocksへ籍を移し、引き続きラグビー最高峰リーグであるリーグワンの舞台で、チームの勝利に貢献すべく日々奮闘を続けています。

繁松選手の主戦場であるフランカーは、スクラムのサイドに位置し、セットプレーからの素早い動き出しや、ラック・モールへの献身的な働き、そしてフィールドを広くカバーする運動量と正確なタックルが求められるポジションです。攻守両面において試合の流れを左右する重要な存在であり、常に冷静な判断力と強いリーダーシップが求められます。繁松選手は、これまでのキャリアで培ってきた経験と、フランカーとしての資質を活かし、浦安D-Rocksの重要な戦力として期待されています。まだ若い選手であり、これからのさらなる成長と、チームをリーグワンで上位に導く活躍に注目が集まっています。彼の今後の歩みから目が離せません。

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