織田信長 (1994年のテレビドラマ)

『織田信長』 ワイドドラマの金字塔

1994年1月2日から放送された『織田信長』は、テレビ東京の開局30周年を記念する特別番組として生まれました。この12時間を超えるワイドドラマは、「新春ワイド時代劇」としても知られ、シリーズ第14作目となります。主演には高橋英樹が起用され、彼が演じた織田信長は彼の代表作としても広く認識されています。原作は山岡荘八の名作小説です。

構成と物語

作品は全6部から構成されており、それぞれ織田信長の人生の重要な出来事や関係者とのドラマを描いています。

• - 第一部: 見参! 尾張の風雲児 では、信長の誕生から彼が尾張の地でのし上がる様子が描かれます。
• - 第二部: 宿敵まむしの道三起つ! では、信長の最大の敵である道三との因縁が焦点となります。
• - 第三部: 奇襲! 桶狭間 は、歴史的な桶狭間の戦いを描写し、信長の戦略家としての才能が見られます。
• - 第四部: 将軍危うし! 怒濤の上洛 では、信長が将軍の地位を狙う様子が描かれます。
• - 第五部: 天下激動! 愛悲し戦国の女たち では、戦国時代における女性の役割に焦点が当てられます。
• - 第六部: 壮絶! 本能寺炎上 では、信長の死とその影響が描かれ、物語はクライマックスを迎えます。

制作とスタッフ

本作は東映が4年ぶりに手がけた作品で、高橋英樹が再び信長役を演じることに決定しました。彼は1973年の大河ドラマ『国盗り物語』で演じた信長の演技が高く評価され、その後も再演の依頼が数多く寄せられましたが、彼は当時は役柄を変えることを選びました。しかし、1992年に『戦国最後の勝利者! 徳川家康』に於いて信長を再演し、本作で3度目の信長に挑むこととなりました。

キャスト

本作の魅力を引き立てるのは、豪華なキャスト陣です。高橋英樹の他にも、濃姫役の涼風真世、徳川家康役の杉山幸晴（のちに風間杜夫に交代）、明智光秀役の小野寺昭など、多彩な俳優陣が揃っています。特に、複雑な人間関係が描かれており、視聴者はドラマに引き込まれることでしょう。

音楽とテーマ

音楽は横山菁児が担当し、主題歌には吉田拓郎と加藤和彦の「純情」が用いられています。作詞は阿久悠によるものであり、作品の雰囲気を一層引き立てます。

放送と再放送

『織田信長』の人気は高く、放送後も再編集されて全13回として再放送されています。また、ソフト版はリリースされていないものの、CSチャンネルで再放送される機会もあります。2024年1月には東映チャンネルでの再放送が予定されています。

終わりに

このドラマは歴史的な要素だけでなく、人間ドラマや心理描写も色濃く表現されており、信長という人物を多面的に掘り下げる内容となっています。視聴者は彼の生き様を通じて、戦国時代の息吹を感じることでしょう。

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