織田幹雄記念国際陸上競技大会

織田幹雄記念国際陸上競技大会

織田幹雄記念国際陸上競技大会は、日本の陸上競技界において特別な位置を占めるイベントであり、毎年春に広島県で実施されます。この大会は日本初のオリンピック金メダリストである織田幹雄の功績を称えるために1967年に始まりました。通称は「織田記念」として広まり、陸上関係者の間では「織田陸」や「織田国際陸上」と呼ばれることもあります。

概要と歴史

この大会は「日本グランプリシリーズ」の一環として位置づけられています。主な開催時期は陸上競技シーズンの幕開けに合わせており、国内外の一流選手がシーズン初戦として出場することが多いです。また、オリンピックや世界選手権の開催年には、代表選手を選出するための重要な大会としても知られています。

初回の開催は1967年で、当初は毎年秋に実施されていましたが、近年では4月下旬に開催されるようになりました。場所は広島市安佐南区にある広島広域公園陸上競技場（通称ホットスタッフフィールド広島）で、過去には広島スタジアムなども使用されました。

国際大会としての位置づけが確立されたのは第3回目からで、それ以降は国外の選手の参加も盛んになりました。また、織田幹雄の生誕地である安芸郡海田町も後援に加わっています。ただし、2020年の大会は新型コロナウイルスの影響により中止されました。

放送とメディア

大会の模様は2011年からNHK広島放送局によって放送されていますが、2010年まではテレビ新広島が担当していました。2022年にはNHKが後援を外し、テレビ中継が行われないという事態も起きました。

大会運営

大会は広島陸上競技協会と中国新聞社が主催し、後援には日本陸上競技連盟や広島県、広島市をはじめ、多くの団体が名を連ねています。また、協賛企業にはキリンビバックスやミズノ、日本郵政グループなどがあります。これに加えて、青少年の健全育成を目的とした企業からの協力も得て開催されています。

競技種目

大会では多彩な競技種目が用意されています。例えば、2016年には以下のような種目が設定されました。

• - グランプリ種目

- 男子 100m、5000m、110mH、棒高跳、走幅跳、三段跳、やり投
- 女子 100m、5000m、100mH、3000mSC、棒高跳、やり投

• - ジュニア種目

- 男子 100m、高1男子 3000m、高1女子 1500m、西日本ジュニア男子 5000m、女子 3000m

• - 県内種目

- 小学生、中学生、高校生の部で細分化されており、それぞれのカテゴリーで競技が行われます。

関連項目

この大会に加え、南部忠平記念陸上競技大会や田島直人記念陸上競技大会など、他にも日本の金メダリストを称えるための大会が存在しています。これらのイベントは、陸上競技の振興とともに、オリンピックの精神を世に広める重要な役割を果たしています。

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