織田貞則

織田貞則は、江戸時代前期から中期にかけての旗本で、通称を半弥、号を三省と名乗りました。高家旗本である織田貞置の三男としてこの世に生を受け、その生涯を武士として過ごしました。

貞則は、寛文7年（1667年）11月21日に書院番に任命され、幕府に仕える身となりました。その2年後の寛文9年（1669年）12月21日には、蔵米300俵を与えられ、その功績が認められました。さらに、天和2年（1682年）6月2日には、父である貞置から近江国神崎郡内の境村と南村で300石を分け与えられました。これにより、それまで幕府から支給されていた蔵米は返上することとなりました。

その後、貞則は書院番を辞し、小普請組に所属することになります。そして、宝永元年（1704年）12月2日、貞則は隠居を決意し、家督を養子である信種に譲りました。この隠居を機に、三省と号するようになります。

貞則は、宝永6年（1709年）4月4日に61歳でこの世を去りました。その生涯において、子を儲けることはありませんでした。

系譜

父: 織田貞置
母: 織田長政次女
正室: 稲葉通義娘
養子: 織田信種（旗本織田信成の三男）



貞則は、武士としての職務を忠実に果たし、その生涯を終えました。彼の人生は、江戸時代の旗本の生活の一端を垣間見ることができる貴重な例と言えるでしょう。

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