美しい里 美里町

美里町の町歌「美しい里 美里町」

美里町は熊本県下益城郡に位置する町であり、2004年に中央町と砥用町が合併して誕生しました。町が設立されるにあたり、地域のアイデンティティを象徴する町歌が必要とされるようになりました。これが「美しい里 美里町」という町歌の誕生に至る背景です。

町歌の成立と歴史

美里町は合併を通じて新たなスタートを切りましたが、旧2町においてはそれぞれ異なる町歌が存在していました。砥用町では「砥用町の歌」が制定されていましたが、中央町は町民音頭を作成するに留まり、独自の町歌を持っていませんでした。このような状況から、新たに美里町のためのオリジナルの町歌を制定することが決まりました。

合併後、どのような町歌がふさわしいのかについては宇城東部二町合併協議会で議論され、町名に合わせた町歌、宣言、キャッチフレーズの整備が取り決められました。しかし、旧町の地域の歌はそのまま引き継がれることなく廃止されました。

制定までの過程

2024年、美里町は合併20周年を迎えるにあたり、町歌を制定する動きが具体化しました。町歌の歌詞を懸賞方式で募集することになり、38篇の応募がありました。その中から選ばれたのは富山県からの応募作で、タイトルは「わが町 美里町」とされていました。しかし、作曲を担当することになった平成音楽大学の学長である出田敬三氏は、歌の響きと漢字の美しさを考慮し、「美しい里 美里町」へと改題することを提案しました。

レコーディングと発表

新たな町歌の発表に先立ち、町内にある中央中学校と砥用中学校の生徒たちによるレコーディングが行われました。この試みは、地域の若者たちが美里町に対する愛着を深め、町の未来を担う一員であることを意識する機会となりました。

そして、2004年の合併から20年目となる11月1日、美里町の合併20周年記念式典において、町歌「美しい里 美里町」がお披露目されました。この町歌は、町民にとって自らの故郷を再認識し、地域の誇りを育む重要な役割を果たしています。

まとめ

「美しい里 美里町」は、美里町の自然や文化を象徴する歌であり、住民にとって大切な共通の財産です。新たな町歌は、地域の絆を強めるだけでなく、美里町の魅力を次世代に伝えるツールとして、これからも長く歌い継がれることでしょう。

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