美し国三重市町対抗駅伝とは？意味をやさしく解説

美し国三重市町対抗駅伝

「美し国三重市町対抗駅伝」は、三重県内の全29市町が参加し、自治体ごとに競い合う駅伝大会です。2008年に第1回大会が開催され、以来、三重県の主要なスポーツイベントとして定着しています。

大会の概要

駅伝は、津市の三重県庁舎前をスタートし、伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢（三重県営総合競技場）をゴールとする、全長42.195kmのコースで争われます。小学生から一般までの幅広い世代のランナーが、10区間に分かれてタスキをつなぎます。

大会では、上位チームと下位チームのタイム差が大きく開くことがあり、多くの中継所では先頭チーム通過後一定時間が経過すると、繰り上げスタートが適用されます。この状況を改善するため、第8回大会からはスタート時間の繰り上げや、繰り上げスタートの条件が変更されました。

また、第6回大会からは、一部の市町が補欠選手を中心に編成したオープン参加チームも出場しています。

テレビ放送

大会の模様は、第1回大会から地元放送局の三重テレビで放送されています。当初は後日編集された特別番組として放送されていましたが、第3回大会からはスタート前の生放送も行われるようになり、より大会の熱気が伝えられるようになりました。

コースの変遷

コースは、過去に何度か変更されています。

第3回大会：エントリー区間の一部変更
20歳以上女子と中学生女子（3区と8区）を入れ替え
40歳以上男子と中学生男子（4区と5区）を入れ替え
第8回大会：区間距離の一部変更
中学生女子（3区）3.76km→3.83km
中学生男子（4区）5.65km→5.58km
ジュニア女子（9区）5.95km→5.45km
20歳以上男子（10区）6.495km→6.925km
第9回・第10回大会：陸上競技場の改修工事のため、10区が0.5km短縮（全長41.695km）
第18回大会：コース区間とエントリー対象者を一部変更
中学生女子・3区(3.83km)から8区(3.43km)に変更
中学生男子・4区(5.58km)から3区(3.83km)に変更
20歳以上女子・8区(3.43km)から9区(5.45km)に変更、「ジュニア以上女子」に拡大
ジュニア女子・9区(5.45km)から4区(5.58km)に変更
「20歳以上女子」が「ジュニア以上女子」に変更に伴い、10区「20歳以上男子」の対象者を「ジュニア以上男子」に拡大

出場市町

大会には、以下の市町が参加しています。

市の部

桑名市、いなべ市、四日市市、鈴鹿市、亀山市、津市、松阪市、伊勢市、鳥羽市、志摩市、伊賀市、名張市、尾鷲市、熊野市

町の部

木曽岬町、東員町、菰野町、朝日町、川越町、多気町、明和町、大台町、玉城町、度会町、大紀町、南伊勢町、紀北町、御浜町、紀宝町

大会運営

大会は、美し国三重市町対抗駅伝実行委員会が主催し、三重県、一般財団法人三重陸上競技協会、三重県市長会、三重県町村会、三重県教育委員会、三重県市町教育長会、公益財団法人三重県スポーツ協会、中日新聞社などが構成団体として名を連ねています。また、JAバンク三重が特別協賛しています。

その他の都道府県の市町村対抗駅伝

三重県以外にも、多くの都道府県で市町村対抗の駅伝大会が開催されています。

青森県、岩手県、山形県、福島県、栃木県、新潟県、長野県、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、和歌山県、兵庫県、香川県、徳島県、高知県、佐賀県、長崎県、鹿児島県

脚注

第14回大会(2021年)と第15回大会(2022年)は、新型コロナウイルス感染症拡大のため中止

美し国三重市町対抗駅伝