美・サイレント

美・サイレント

1979年3月1日、山口百恵の25枚目のシングル『美・サイレント』がリリースされました。この楽曲は、CBSソニーから発売され、百恵の音楽キャリアの中でも特に印象深い作品の一つとなっています。表題曲の特徴的な部分は、そのサビに保存された声に出さない（いわゆる口パク）セクションです。この部分の歌詞は公式には発表されておらず、一部のファンやメディアの間で話題となりました。

百恵は、彼女が出演していたフジテレビの『夜のヒットスタジオ』において、「この部分は本来歌詞がありません」と語っていましたが、人気のTBS『ザ・ベストテン』では視聴者からの問い合わせが相次ぎ、番組内ではいくつかの提案された言葉（「情熱」「ときめき」「ひととき」など）が字幕として表示されました。このようなミステリアスな要素が、楽曲の魅力を一層引き立てています。

また、楽曲のアコースティックギターを担当したのは元愛奴の青山徹です。彼は、ディレクター川瀬泰雄にそのテクニックを評価され、起用されました。青山は、同年に発表されたアルバム『L.A. Blue』でもリード・ギターのほとんどを演奏しています。

B面曲の名は『曼珠沙華（マンジューシャカ）』で、この曲は前年12月にリリースされたオリジナルアルバム『曼珠沙華』から抜粋されています。シングル版では冒頭のセリフがカットされており、スムーズに楽曲が開始されます。なお、曼珠沙華とは日本ではヒガンバナとして知られる花のことです。

収録曲

• - 美・サイレント
• - 曼珠沙華

この曲が使われたCM

『美・サイレント』は、いくつかのCMでも使用されています。

• - トヨタ・コロナEXiV
• - セグレタ

これらのCMでは、歌い手として本木雅弘やケイコ・リーが活動していました。

リリース情報

このシングルは、リリース当初はEPとして販売され、後にいくつかのバージョンが再リリースされています。以下はその一部です。

• - 1979年3月1日 - EP: 06SH 467（シングル）
• - 1989年3月21日 - 8cmCD: 10EH 3185（「Platinum Single SERIES」片面: 愛の嵐）
• - 2004年7月22日 - 8cmCD: MHCL 10044（オリジナル・カラオケ）

カバーアーティストたち

『美・サイレント』は多くのアーティストにカバーされています。

• - CHINEPHILE（2003年、アルバム『KAYOMANIA』）
• - 大橋純子（2005年、トリビュート・アルバム『山口百恵トリビュート Thank You For…part2』）
• - 曼珠沙華も多くのアーティストによってカバーされており、藤あや子や工藤静香などがその名を連ねています。

関連作品

『美・サイレント』に関連するアルバムやコレクションは多数存在します。代表的な作品を以下に示します。

• - A Face in a Vision
• - Again 百恵 あなたへの子守唄
• - 33 SINGLES MOMOE
• - GOLDEN☆BEST [[山口百恵 PLAYBACK MOMOE part2]]

このシングルの魅力は、その神秘的な歌詞と独特な音楽スタイルにあり、多くのファンに愛され続けています。山口百恵のキャリアにとっても重要な作品の一つであり、今でも多くの人々に聴かれています。音楽史における彼女の存在は、時代を超えて輝き続けています。

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