美姉妹 犯す

美姉妹 犯す

『美姉妹 犯す』（びしまい おかす）は、西村昭五郎監督が手がけた1982年の日本映画です。風祭ゆきが主演を務め、日活ロマンポルノの一作品として公開されました。本作は、姉妹間の禁断の愛や複雑な人間関係をテーマにしており、当時多くの観客に衝撃を与えました。

あらすじ

物語は、両親が経営する本屋で生活する姉・澪子と妹・雅子の二人を中心に展開します。彼女たちは近所で評判の美人姉妹であり、周囲からは憧れの的となっています。澪子は古風で上品な性格を持っており、近々結婚する話が浮上しています。一方、妹の雅子は性に奔放で、すでに結婚している男性との秘密の関係を持っています。このように、姉妹の性格や人生観は対照的ですが、互いに強い絆で結ばれています。

ある日、本屋に新たに住み込みのアルバイトとして、夜学に通う苦学生の清がやってきます。清は、自分の学費を稼ぎながら夢を追い求める一方で、美しさと上品さを兼ね備えた澪子に次第に惹かれていきます。物語は、清と澪子の恋愛感情が芽生えていく様子を描きつつ、姉妹の微妙な関係を浮き彫りにしていきます。

ある夜、清と澪子は偶然のきっかけでキスを交わします。この瞬間は、二人にとって強い印象を残すことになりますが、澪子は自分の心の奥底にある結婚への期待と、清に対する魅力との間で揺れ動きます。彼女は自分の感情を整理することができず、次第に苦悩していくのです。

キャスト

本作には数々の俳優が出演しています。姉・澪子を演じるのは風祭ゆき、妹・雅子役には山口千枝が挑んでいます。清役を演じた内藤剛志は、澪子との純愛を追求し、視聴者の心をつかみます。また、物語に彩りを添えるキャストとして、江崎和代（雪子役）、田浦智之（山本役）、上月左知子（伸子役）、白山英雄（加山役）、坂本長利（竜夫役）、森洋二（羽沢役）などが参加しています。

総評

『美姉妹 犯す』は、姉妹の禁断の愛だけでなく、当時の社会における価値観や家族との関係をも見つめ直す作品です。恋愛、裏切り、家族というテーマが網羅されており、視聴者は物語が進むにつれて、キャラクターたちの葛藤や成長に引き込まれていくでしょう。おしゃれで洗練された映像表現が印象的で、当時の日本映画界においても特異な位置付けを持っていました。

本作は、ただのエロティックな映画ではなく、深い人間ドラマとしても楽しむことができる作品です。日活ロマンポルノの真骨頂を感じることができる本作を未見の方はぜひ一度観てみることをお勧めします。

もう一度検索