美幌温水溜池

美幌温水溜池（びほろおんすいためいけ）

美幌温水溜池は、北海道網走郡美幌町に位置する貯水池であり、農林水産省の「ため池百選」にも選定されています。この溜池は、地域の稲作を支える重要な役割を担っています。

歴史

1970年（昭和45年）に、当時の網走支庁耕地部（現在のオホーツク総合振興局産業振興部整備課）によって建設されました。現在では、網走川土地改良区（水土里ネット網走川）が管理を行っています。

建設の背景には、美幌地区における稲作の課題がありました。当時、稲作に必要な農業用水は美幌川などから取水されていましたが、農繁期における水温が約13℃と低温であることが問題でした。この低温が稲の生育に悪影響を及ぼすため、太陽熱を利用して溜池で水を温め、水温を16℃近くまで上昇させることで、稲の増産を図る目的で美幌温水溜池が建設されました。

保全活動

美幌温水溜池は、その農業における重要な役割に加え、地域の自然環境保全の観点からも重要な場所となっています。そのため、オホーツク総合振興局東部耕地出張所や地域の自然保護団体、そして地元の高等学校などが中心となり、様々な保全活動が積極的に行われています。これらの活動を通じて、溜池の環境が維持され、生物多様性の保全にも貢献しています。

アクセス

美幌温水溜池へのアクセスは、以下の方法があります。

飛行機: 女満別空港から北海道北見バスに乗り、美幌駅でタクシーに乗り換えるか、または斜里バスを利用します。
鉄道: 石北本線美幌駅からタクシーを利用します。
車: 美幌国道と北海道道995号東藻琴豊富線の交差点から約1kmの距離です。

関連項目

美幌町
美幌川

外部リンク

ため池百選
* オホーツク総合振興局産業振興部東部耕地出張所

美幌温水溜池は、農業用水の確保だけでなく、地域の自然環境保全、教育活動の場としても重要な役割を果たしています。今後も地域社会全体で協力し、この貴重な資源を未来へと引き継いでいくことが重要です。

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