美幌駅

美幌駅について

美幌駅（びほろえき）は、北海道網走郡美幌町新町に位置するJR北海道の石北本線の駅です。駅の電報略号は「ヒロ」で、事務管理コードは▲122531、駅番号はA65です。この駅は特急「オホーツク」と「大雪」を含むすべての列車が停車し、以前は相生線の分岐点でもありました。

歴史の流れ

美幌駅は1912年10月5日に開業され、初めは鉄道院の網走線の一部として設立されました。その後、いくつかの重要な改称や改築が行われています。特に、相生線の開業や駅舎の新築、さらには大火による駅舎の半焼など、様々な歴史的出来事が駅の発展に影響を与えました。1954年に松竹映画「君の名は」の撮影地としての認知度が広まり、その記念として「真知子松」と呼ばれるイチイが植樹されたことも特筆されます。

1961年には新旭川駅 - 網走駅間が石北本線に改称され、以降の発展ともに、様々な専用線が敷設され、貨物輸送の拠点としても重要な役割を果たしました。1985年には相生線が廃止され、1990年代に入ると専用線の廃止が相次ぎました。まず、日本石油専用線が廃止され、続いて日本甜菜製糖の専用線も使用停止になりました。2002年にはJR貨物の駅が廃止され、2016年にはみどりの窓口が廃止されて無人駅となり、簡易委託駅に移行しました。

駅名の由来

駅名の「美幌」は、アイヌ語の「ピポロ」（石が多い）または「ペホロ」（水が多い）に由来するとされています。この背景は地域の自然環境と深く結びついており、地名としての意味も持つものです。

駅構造

美幌駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅であり、駅舎との間は跨線橋で繋がっています。廃止された相生線用のホームは残っているもののアクセスはできず、現在は花壇が設置されています。また、駅舎には美幌観光物産協会が受託する窓口が併設され、乗車券の購入や情報提供が行われています。

周辺環境

駅周辺には、美幌町役場や美幌警察署、美幌郵便局などの施設が揃っています。また、美幌町のバス路線も充実しており、町内の移動手段として重要な役割を果たしています。阿寒バスや北海道北見バス、網走バスなどの運行があり、女満別空港を経由する路線も存在します。

利用状況

美幌駅の2019年のデータによれば、毎年多くの利用客が訪れており、その動向は地域経済にとっても重要です。特急列車が停車するため、観光客にも利用されています。

美幌駅はその歴史的背景や交通の便、周囲の環境により、地域にとって欠かせない交通拠点となっています。今後も、その役割を担いながら、地域の発展に寄与していくことでしょう。

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