網走支庁

網走支庁とは

網走支庁は、かつて北海道に存在した支庁の一つであり、現在のオホーツク総合振興局の前身にあたります。支庁名は、かつての北見国網走郡に由来し、支庁所在地は網走市に置かれていました。1897年（明治30年）に設置され、北海道の地方行政の一翼を担ってきましたが、2010年（平成22年）4月1日にオホーツク総合振興局へと改組されました。

歴史

網走支庁の歴史は、明治時代にさかのぼります。

1897年（明治30年） - 網走支庁が設置されました。
1947年（昭和22年） - 道の支庁管轄区域調査委員会において、支庁を北見市に移転し、「北見支庁」へと改称する案が検討されましたが、最終的には見送られました。
1948年（昭和23年）10月20日 - 地方自治法の施行に伴い、支庁は都道府県が条例で任意に設置する総合出先機関となりました。北海道支庁設置条例（昭和23年9月27日条例第44号）が施行され、網走支庁の所轄区域は網走郡、斜里郡、常呂郡、紋別郡と定められ、支庁所在地は網走市とされました。
2005年（平成17年）10月1日 - 遠軽町、生田原町、丸瀬布町、白滝村が合併し、新町制による遠軽町が発足しました。
2006年（平成18年）3月5日 - 北見市、留辺蘂町、端野町、常呂町が合併し、新市制による北見市が発足しました。
2006年（平成18年）3月31日 - 女満別町、東藻琴村が合併し、大空町が発足しました。
2008年（平成20年）6月28日 - 北海道議会において、14支庁を9地域に再編し、名称を支庁から地域振興局に改める条例案が可決されました。
2009年（平成21年）3月31日 - 他の総合振興局への編入対象となった支庁の反発を受け、北海道議会で条例の改正案が可決されました。これにより、振興局は総合振興局と同等の扱い（地方自治法上の支庁）となり、広域での業務に関しては隣接する総合振興局の所掌事務とすることが可能となりました。
2009年（平成21年）10月5日 - 上[[湧別町]]、湧別町が合併し、新町制による湧別町が発足しました。
2010年（平成22年）4月1日 - 網走支庁が廃止され、オホーツク総合振興局が発足しました。

地理

網走支庁の管轄区域は、現在のオホーツク総合振興局の管轄区域と一致します。全域が、かつての北見国の領域に属していました。主要な都市としては、北見市、網走市、紋別市などが挙げられます。

管轄区域の市町村

市：北見市、網走市、紋別市
網走郡：大空町、美幌町、津別町
斜里郡：斜里町、清里町、小清水町
常呂郡：訓子府町、置戸町、佐呂間町
紋別郡：遠軽町、湧別町、滝上町、興部町、西興部村、雄武町

気候

網走支庁の大部分は日本海側気候（オホーツク型）に属しますが、一部地域は太平洋側気候（東部北海道型）の影響を受けています。そのため、地域によって気候の特徴が異なります。具体的な区分は以下の通りです。

一次細分区域と二次細分区域

網走地方
網走西部：佐呂間町、北見市（旧常呂町）、網走市、大空町
網走東部：小清水町、清里町、斜里町
網走南部：美幌町、津別町
北見地方
北見市（旧常呂町以外）、訓子府町、置戸町
紋別地方
紋別北部：雄武町、興部町、西興部村、紋別市、滝上町
紋別南部：湧別町、遠軽町

都市雇用圏

網走支庁（現在のオホーツク総合振興局）における都市雇用圏（10%通勤圏）の変遷は以下の通りです。都市雇用圏とは、中心都市への通勤者割合が10%以上となる範囲を指します。中心都市のDID人口が1万人以上の都市を対象としています。

10%通勤圏に含まれない自治体は、各統計年の欄で灰色で「-」と表示されます。

詳細なデータは割愛しますが、都市雇用圏の変遷は、地域の経済活動や人口移動を示す重要な指標となります。

関連項目

北見国
令制国一覧
道東

この記事は、網走支庁の概要、歴史、地理、気候、管轄区域について解説しました。より詳細な情報については、関連するリンク先をご参照ください。

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