美貴じゅん子

美貴じゅん子

1973年11月7日生まれ、鹿児島県出身の日本の演歌歌手。所属レコード会社はテイチクエンタテインメントのテイチクレコードレーベルである。

来歴

美貴じゅん子の音楽への道のりは、幼少期に端を発する。8歳の時、当時の人気歌手である小林幸子が歌う「おもいで酒」に深い感銘を受け、演歌の世界に心を動かされた。その後、18歳を迎える頃には、香西かおりの楽曲「流恋草（はぐれそう）」に再び強い感動を覚え、同曲の作曲家として知られる聖川湧が主宰する「演歌道場」の門を叩き、本格的な歌唱指導を受けることとなる。

歌手としてのキャリアを歩み始めるきっかけとなったのは、権威あるオーディション「五木ひろし歌謡コンクール」への出場だった。このコンクールで東京代表に選出され、日比谷公会堂で開催された決勝大会に進出。その歌唱力と才能がテイチクレコードの目に留まり、スカウトを受ける運びとなった。そして、1996年、シングル「ほおずき」で満を持してメジャーデビューを果たした。

デビュー後、美貴は毎年精力的に新曲を発表し続けた。しかし、期待していたような大きなヒットにはなかなか恵まれず、活動は停滞していく。そして、2002年を最後に新たな楽曲のリリースが途絶えてしまう。テイチクとの所属契約も終了し、歌手活動は事実上の休止状態となった。この間、彼女は再起のチャンスをうかがいながら、生計を立てるために銀座にある日本料理店で仲居として働くという、歌の世界とは異なる環境での日々を送ることになる。しかし、歌手としての夢を諦めることなく、活動再開の時を静かに待っていた。

長い休止期間を経て、彼女は再び音楽活動への一歩を踏み出す。自主制作という形で自身の楽曲「くもの糸」を発売。そして、2012年には徳間ジャパンとの新たな契約を結び、実に10年ぶりとなるシングル「篝火挽歌」を発表し、本格的な歌手活動への復帰を果たした。このシングルでは、先に自主制作で発表していた「くもの糸」がカップリング曲として収録された。その後も活動を続け、2015年には歌手の愛本健二との初のデュエット曲をリリースするなど、表現の幅を広げた。

そして2021年4月、美貴じゅん子は再び大きな転機を迎える。デビューから17年の時を経て、かつての所属レーベルであるテイチクレコードへ復帰を果たしたのだ。古巣からの新たなスタートとして、シングル「土下座」を発表。波乱万丈とも言える音楽人生を経て、再び慣れ親しんだ場所で活動を続けている。

人物・エピソード

多彩な趣味を持つことで知られており、スポーツ観戦や日本の伝統芸能である落語鑑賞、そして健康にも良いとされるトマトの食べ歩きを挙げている。また、特技としてはジョギングを挙げており、日頃から体調管理に気を配っている様子がうかがえる。

ディスコグラフィ

これまでに多数のシングルやアルバムをリリースしており、その多くはデビュー当初からゆかりのあるテイチクレコードから発表されている。オリジナルアルバムやベストアルバムも制作されており、彼女の歌声の軌跡を辿ることができる。

外部リンク

テイチクアーティストページ（美貴じゅん子）
美貴じゅん子オフィシャルブログ「じゅん子の扉」 - Ameba Blog
* 美貴じゅん子 (@mikijunko1107) - Instagram

もう一度検索