義野裕明

義野裕明（よしの ひろあき）は、東京都出身の作曲家、編曲家、音楽監督、演出家、そして音楽プロデューサー・映像プロデューサーとして、日本のエンターテイメント業界で幅広く活躍している人物です。

初期の活動と音楽キャリアの形成

義野氏は、まず平尾昌晃氏のもとでドラマ音楽制作に携わり、そのキャリアをスタートさせました。並行して、ギタリストとして『カナダからの手紙』などのレコーディングやバックバンドにも参加するなど、多才な音楽的才能を発揮。これらの経験が、後の作曲家としての活動の基盤となりました。

多岐にわたるジャンルでの活躍

作曲家としては、テレビドラマ『HOTEL』、『新幹線物語'93夏』、『Gメン'75』、『Gメン'82』、アニメ『BADBOYS』など、数々の人気作品の劇音楽を手がけました。また、指揮者としてはミュージカル『アニー』に参加。さらに、テレビの音楽番組の演出や、ラジオ・CDドラマ『天上の虹』の演出、映画やアニメのプロデュース、効果音CDの製作など、その活動は多岐にわたります。

近年の活動

近年では、テレビ朝日系列で放送されているドラマ『相棒』（Season1〜5）の音楽監督を務めたことで広く知られるようになりました。また、『演歌の花道』の音楽監督、2008年公開の映画『グミ・チョコレート・パイン』の音響監督も担当。現在は、テレビ東京の『にっぽん原風景紀行』のテーマ音楽を担当しています。テレビ東京の音楽番組「金曜7時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜」では、オーケストラ・サウンド、ギャラクシーのバンドマスターとして指揮と編曲を担当し、その才能を遺憾なく発揮しました。

主な担当番組

義野氏が担当した主な番組は以下の通りです。

音楽番組
木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜（テレビ東京）：指揮、編曲
金曜7時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜（テレビ東京）：指揮、編曲
日本歌手協会・歌謡祭 歌謡フェスティバル（中野サンプラザ、BSジャパン）：指揮、編曲

単発ドラマ・スペシャル番組
Gメン'93　春 第一級殺人の女 (1993年、TBS)：音楽
新宿ラブストーリー事件簿2 (1996年、テレビ朝日)：音楽
ミステリー作家・桜田桃子の冒険シリーズ(2000年・2002年・2003年、TBS)：音楽
相棒 〜警視庁ふたりだけの特命係〜 Pre Season 1〜3 (2000年 - 2001年、テレビ朝日)：音楽
軽井沢夫人(2002年、TBS)：音楽
上を向いて歩こう〜坂本九物語〜(2005年、テレビ東京)：音楽監督
法律事務所シリーズ(2006年-2009年、テレビ朝日)：音楽
演歌の花道 2012 新春スペシャル(2012年、テレビ東京)：編曲

連続ドラマ
Gメン'75 (1981年4月26日 - 1982年4月3日、TBS)：音楽 (ピエール・ポルトと共同担当.※スペシャル版は菊池俊輔と共同担当)
Gメン'82 (1982年 - 1983年、TBS)：音楽 (ピエール・ポルトと共同担当)
HOTEL 第1シリーズ - 第5シリーズ (1990年 - 1998年、TBS)：音楽(単発スペシャル含む)
泣かないでママ (1994年、TBS・中部日本放送)：音楽
キッズ・ウォー 〜ざけんなよ〜シリーズ (1999年 - 2003年、中部日本放送)：音楽(単発スペシャル含む)
相棒 Season1〜5 (2002年-2007年、テレビ朝日)：音楽監督

劇場映画
平成金融道 マルヒの女 (2000年)：音楽プロデューサー
グミ・チョコレート・パイン (2008年)：音響監督
あばしり一家 THE MOVIE (2009年)：音響監督

オリジナルビデオ
悪徳の勲章(1991年)
ダブル・アクション.45(1993年)

その他
いい旅・夢気分 (1986年 - 変更時期不明、テレビ東京)：テーマ音楽作曲
にっぽん原風景紀行 (2009年 - 放送中、テレビ東京)：テーマ音楽作曲

舞台
アニー (1990年)：指揮

義野裕明氏は、その幅広い音楽知識と経験を活かし、数々の作品に独自の彩りを加えてきました。彼の音楽は、ドラマや映画のストーリーを深く掘り下げ、視聴者の感情を揺さぶる力を持っています。今後も、彼の多岐にわたる活躍から目が離せません。

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