羽犬塚駅

羽犬塚駅の概要

羽犬塚駅（はいぬづかえき）は、福岡県筑後市大字山ノ井にある、九州旅客鉄道（JR九州）の鹿児島本線に属する駅です。駅番号はJB20で、筑後市の中心に位置し、八女地区の玄関口としての役割を果たしています。駅名の由来は、開業当時の地名である八女郡羽犬塚村に由来しています。街道の要所として栄えたこの地には、古くから伝わるふたつの犬に関する伝説があります。

歴史

羽犬塚駅は1891年に九州鉄道の駅として開業し、その後1907年に国有化され、1945年には矢部線が開通しました。1965年に新しい駅舎が完成し、1985年には貨物取扱が廃止されるなど、徐々に現在の形に近づいています。1987年には国鉄から九州旅客鉄道に変わり、1996年には貨物列車の設定が廃止されました。2009年、新駅舎が開業し、直営駅としての運営が行われており、2023年にはJR九州本体による運営に戻りました。

駅名の由来

羽犬塚の名前は古代から続く宿場町としての歴史に由来しています。特に、羽犬に関する伝説が多く、その一つは豊臣秀吉が目指した天下統一の過程で阻まれた犬にまつわるものです。このような神秘的な背景が地域の文化にも影響を与えています。近隣の宗岳寺には今も犬塚が残されています。

駅の構造

羽犬塚駅は地上駅であり、線路の東側に駅舎が存在します。ホームは単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の計2面3線を有しており、跨線橋で連絡されています。駅舎は鉄筋コンクリート造の平屋建てで、自動改札機や自動券売機のほか、観光案内所や飲食店、特産物を扱う店舗があります。直営駅であるこの駅には「みどりの窓口」が設置されており、周辺の飲食店やコンビニも便利です。

交通アクセスと利用状況

2020年度のデータに基づけば、羽犬塚駅の1日平均利用者数は2,205人です。周辺には西鉄バスの路線も充実していて、駅前のロータリーには羽犬塚駅前停留所があります。また、多くの路線が運行されており、筑後市の中心部としてその役割を果たしています。

駅周辺の施設

駅の周辺には筑後市役所や福岡県立八女高等学校などがあり、地域の重要な拠点となっています。また、国道209号沿いにはさまざまな飲食店や商業施設が立ち並び、住民の生活に密接した環境が整っています。昔の専用線施設は1996年に廃止され、時代の変遷を実感できます。

近隣の観光スポット

水田天満宮は南西へ2kmほどの位置にあり、多くの訪問者が訪れる重要な観光地です。地域の伝説や文化が詰まったこの場所を訪れることで、さらに深い理解が得られるでしょう。

羽犬塚駅は地域の交通や文化の中心として、長い歴史を見つめながら今後も発展を続けていくでしょう。

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