羽風 (駆逐艦)

羽風（はかぜ）

羽風は日本海軍の駆逐艦であり、峯風型の7番艦にあたります。その名は、鳥が飛び立つ際に生じる風や、舞う人の袖から生まれる風の美しい表現を意味しています。

艦歴

この艦は三菱長崎造船所で建造され、一等駆逐艦として分類された後、横須賀鎮守府に編入されました。1933年、昭和三陸地震が発生した際、羽風は第四駆逐隊に所属しており、大湊要港部に配備されていました。災害発生に伴い、僚艦と共に出動し、岩手県の大槌で救援活動を行っています。

その後、日中戦争での華中沿岸の作戦に参加。太平洋戦争に突入すると、南方地域での海上護衛や輸送作戦にも従事しました。1942年7月14日には、「富士山丸」と「鳴戸」を護衛し、横須賀へ入港。続いて7月17日に横須賀を出港し、サイパンや父島に寄港しました。

特に8月には、「りおん丸」を護衛しながらサイパンに到着、その後はラバウルへと向かいます。しかし、1943年1月23日、ラバウル行きを護衛していたところ、カビエン南西でアメリカの潜水艦「ガードフィッシュ」の雷撃を受け、沈没してしまいました。

歴代艦長

羽風の艦長には数名の優れた指揮官が就任してきました。艤装員長は、最初に山田松次郎少佐が務めました（1920年4月29日〜1920年7月19日）。その後、北川保橘少佐が艦長に就任し、他にも多くの艦長が歴任しました。実際、この艦は多くの艦長の指揮を受けながら、時代の波を乗り越えてきました。

例えば、北川保橘は1921年から1922年にわたって駆逐艦長を務め、その後も艦長としての経験を積みました。中島直熊少佐は1922年から1924年にかけて長期間艦長を務め、艦の運営に大きく貢献しました。さらに、高山忠三や新美和貴など、多くの艦長が艦の指揮を執り、艦の活動に貢献しました。

参考文献

この資料には、羽風に関する充実した情報が含まれています。特に『丸スペシャル第51号』や『艦長たちの軍艦史』、さらには日本海軍史など、複数の信頼できる文献をもとにしたデータが掲載されています。これらの文献は、日本の駆逐艦及びその艦長たちの詳細を理解するために非常に重要な資料です。

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