翌朝10時郵便

翌朝10時郵便（モーニング10）とは

「翌朝10時郵便」（通称：モーニング10）は、指定された郵便物を翌日の午前10時までに配達するサービスです。正式名称は「翌朝郵便」であり、1995年2月13日に開始されました。2013年9月30日に配達時間帯指定郵便の新設に伴い廃止されました。

このサービスは、速達郵便とは異なり、第一種郵便物のみが対象でした。また、サイズにも長さ40cm以内、幅30cm以内、厚さ15cm以内という制限がありました。

料金体系

料金は、重量によって異なり、独特な体系でした。例えば、250gまで330円、500gまで360円、1kgまで320円、2kgまで150円、3kgまで50円、4kgまで250円となっており、サイズと差し出し時間によっては、通常の速達よりも安価になる場合がありました。

配達方法

翌朝10時郵便は、当日配達郵便物の中で最優先で配達され、おおむね午前8時から10時の間に配達されました。書留と普通扱いの2種類があり、受取人が在宅の場合は原則として本人に配達されました。不在の場合は、書留は不在通知を投函し持ち帰り、普通扱いは郵便受け等に投函されました。書留の場合は、配達員が不在通知に携帯電話番号を記載し、再配達を迅速に行う配慮もされていました。

サービスの利用には専用の送り状が必要で、ポスト投函はできませんでした。また、郵便追跡サービスも利用可能でした。サービスを利用する際には、配達可能地域か、締め切り時刻を確認する必要がありました。万が一、午前10時までに配達できなかった場合は、不可抗力の場合を除き、特殊取扱料金が返還されました。

取り扱いができない地域・場所

定期便が毎日運航されていない島しょや著しく交通が困難な山間部、法令等で立ち入りが禁止されている場所では、このサービスを利用することができませんでした。

沿革

1995年2月13日に東京都区部と政令指定都市でサービスが開始されました。その後、順次取扱地域が拡大され、1999年4月には全国の運送可能な全地域で利用できるようになりました。しかし、2013年10月1日に配達時間帯指定郵便サービスが開始されたことに伴い、翌朝10時郵便は廃止されました。

ビジネス郵便

「ビジネス郵便」は、1968年10月1日に東京、名古屋、大阪の中央郵便局間で開始された「速達郵便物の特別取扱い」がルーツです。これは、各中央郵便局の専用私書箱に配達するサービスで、新幹線や航空便を利用して、当日または翌朝に配達されました。1973年の郵政省の通信白書で「ビジネス郵便」と呼ばれました。1982年以降、取扱局や配達地域が拡大し、1997年8月1日に翌朝郵便に統合され、廃止されました。

なお、国際ビジネス郵便とは異なるサービスです。

関連情報

• - 郵便
• - 郵便追跡サービス
• - 書留郵便
• - 速達郵便
• - 宅急便タイムサービス

外部リンク

• - モーニング10（翌朝10時郵便）

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