翔天狼大士

翔天狼 大士

翔天狼 大士（しょうてんろう たいし、1982年1月31日生まれ）は、モンゴル国ホブド県出身の元大相撲力士です。彼は武蔵川部屋に入門し、引退時には藤島部屋に所属していました。本名は松平 翔（まつだいら しょう）で、モンゴル名はダグダンドルジ・ニャマスレン（Дагдандоржийн Нямсүрэн）です。愛称はニャムカと呼ばれています。

生い立ちと入門経歴

ウランバートル市で生まれた翔天狼は、幼少期からスポーツに親しみ、特にモンゴル相撲での成功を収めました。2001年3月に武蔵川部屋に入門し、初土俵を踏んだ翔天狼は、同期の力士には著名な横綱・白鵬がいました。彼のキャリアは、怪我や健康問題に悩まされながらも、多くの成果を上げていきました。

成績と主な成果

翔天狼は、主に突きや押しを得意としていました。彼の最高位は東前頭2枚目であり、2009年9月場所には入幕を果たしました。初の十両優勝は2008年11月場所で達成し、その後も2009年1月場所で連続優勝を効果的に飾りました。特にその年の最終場所で、彼は白鵬から金星を獲得し、その後の評価を高めました。

翔天狼は、現役中に通算494勝を記録し、幕内成績は164勝196敗でした。彼が十両での優勝を果たしたのは、大きな成果であり、同じ部屋の雅山以来の快挙でした。

健康上の問題と引退

しかし、翔天狼は2017年8月から癌を患い、同年12月に引退することになりました。彼は年寄・春日山として後進の指導を行い、若手力士の育成に貢献しています。引退後は「松平 翔」として日本国籍を取得し、自身のキャリアの新たな章を踏み出しました。

家族と私生活

2011年には結婚し、妻は元大相撲力士の旭天鵬の妹です。翔天狼の家庭生活は比較的平穏であり、彼は2013年に第一子となる長女が誕生しました。自身と同じ誕生日で生まれた娘に対する愛情が感じられます。

また、彼は趣味として旅行やインターネットを楽しんでおり、相撲に限らず多彩な生活を送っています。

現在の活動

現在、翔天狼は藤島部屋で後進を指導し続けており、力士としての経験を生かして若手の成長を支えています。彼の存在は、相撲界において重要な役割を果たしており、モンゴル出身力士としての先駆者的な存在感を持ち続けています。モンゴル力士としての誇りを胸に、相撲界での活躍を今後とも見守ることでしょう。

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