聖ウルスラ学院英智小学校・中学校・高等学校

聖ウルスラ学院英智小中学校・高等学校

聖ウルスラ学院英智小学校・中学校・高等学校は、宮城県仙台市若林区一本杉町に位置する私立の教育機関です。小中一貫教育と中高一貫教育を融合させた独自の教育スタイルを導入しており、通称「ウルスラ」と呼ばれています。この学校は、カトリック系の教育に基づき、聖ウルスラ修道会によって設立され、女子教育に力を入れた歴史を持ちます。

概要

聖ウルスラ学院英智小・中学校は、2005年に名称を変更し共学化を果たしました。教育課程には6・3制ではなく、4・3・2制が採用されています。この制度により、児童や生徒の発達に応じた学びを提供しています。中学校第1学年から新規入学生を受け入れ、2009年からは中高一貫教育を展開している点も特徴です。

特に高等学校では、学業に専念して国立大学を目指す特別志学コースType1や、勉強と部活動を両立させる特別志学コースType2、さらに多様な学びを提供する尚志コースが設置されています。この尚志コースは、当初女子専用でしたが、2013年度から全国大会出場を目指す男子も受け入れるようになりました。

沿革

聖ウルスラ学院は、1535年にイタリアの修道女アンジェラ・メリチによって創設された聖ウルスラ修道会から始まりました。この修道会は、女性教育のために全国各地に学校を設置し、1639年には北アメリカで初の女子教育機関を設立したことで知られています。日本には1936年に初の修道女が訪れ、1940年には仙台市に修道院が設立されました。さらに1941年に設立された「あずま幼稚園」を皮切りに、戦後も様々な教育機関を設立しました。

1951年には、「学校法人聖ウルスラ学院」として法人認可を受け、小中高等学校を設立し続け、2005年には新しい教育理念を掲げた小中一貫校としての新たな道を歩み始めました。以降、男女共学校へと変化し、現在に至ります。

教育システム

聖ウルスラでは、教育課程が3つの段階に分かれており、それぞれの段階で授業が専門的に行われます。最初の4年間は一般的な小学校のカリキュラムを基にし、英語教育も早くから取り入れています。次のステージでは、教育の円滑な移行が求められ、中学の教科担任制も5年生から導入されています。最終的に、9年間の学びを経て高校進学の準備が進められます。

また、授業は7時限まで行われ、資格取得を目指す検定試験への挑戦も奨励されています。さらに、2005年以降は土曜日に授業を行うことで充実した学びの時間を確保しています。

キャンパス案内

木ノ下キャンパスと一本杉キャンパスの二つがあり、木ノ下キャンパスは幼稚園や音楽教室といった施設を備え、小学校の全年度が通っていましたが、現在は一本杉キャンパスに主要機能が集約されています。一本杉キャンパスは、全学年が通う中心的な場所として、教育施設だけでなく歴史的な遺物である法領塚古墳も管理されている重要な立地です。

著名な出身者

本校からは多くの著名人が輩出されています。バドミントン界では、リオデジャネイロオリンピックで活躍した平山優、高橋礼華、松友美佐紀らがその一例です。また、芸能界や文芸界でも篠ひろ子や高橋みずほなど、様々な分野で活躍する人物が多いのです。

聖ウルスラ学院英智小中学校・高等学校は、時代に合わせた教育システムと歴史ある教育機関として、これからも多くの学生を育てていくことでしょう。

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