聖体の祝日

聖体の祝日：キリストの体と血を記念する日

聖体の祝日（Corpus Christi）は、西方教会において重要な祝日として位置付けられています。カトリック教会はもちろんのこと、一部の英国国教会、ルーテル教会、リベラル・カトリック教会などでも祝われています。この祝日は、イエス・キリストの生涯における特定の出来事を記念するものではなく、聖体（聖餐）を崇敬する祭典です。最後の晩餐における聖体の秘蹟と深く結びついており、三位一体の主日の後の木曜日、または国によっては日曜日に行われます。現代のカトリック教会典礼では、「至聖なるキリストの体と血の儀式」として定められています。

多くの英語圏の国々では、カトリック教会でも英国国教会でも、聖体の祝日は三位一体の主日の後の日曜日に行われることが一般的です。ミサの後には、聖体の行列が街中（しばしば屋外）で行われ、聖体の祝福で締めくくられるのが伝統となっています。

祝日としての聖体の祝日

聖体の祝日は移動祝祭日であるため、日付は毎年変化します。通常、三位一体の主日の後の木曜日に祝われますが、国によっては翌日の日曜日に行われることもあります。最も早い場合、5月21日（例：1818年、2285年）、最も遅い場合、6月24日（例：1943年、2038年）となります。日曜日に行われる場合は、木曜日の3日後となります。

例えば、過去数年の木曜日の日付は以下の通りです。

2010年6月3日
2011年6月23日
2012年6月7日
2013年5月30日
2014年6月19日
2015年6月4日
2016年5月26日
2017年6月15日
2018年5月31日
2019年6月20日
2020年6月11日
2021年6月3日
* 2022年6月16日

世界における聖体の祝日

聖体の祝日は、オーストリア、ブラジル、ボリビア、コロンビア、クロアチア、ドミニカ共和国、東ティモール、リヒテンシュタイン、パナマ、ポーランド、ドイツの一部地域、ポルトガル、サンマリノ、スペイン、スイスの一部地域、グレナダ、セントルシア、トリニダード・トバゴなど、伝統的にカトリック信仰が強い国々において公式の祝日として認められています。これらの国々では、聖体の祝日は盛大に祝われ、宗教的な儀式だけでなく、地域社会全体が参加する祝祭となっています。人々は教会に集い、聖体拝領を行い、聖体の行列に参加し、家族や友人と祝いの時間を過ごします。祝祭は、地域によって異なる特色を持っていますが、共通するのは、キリストの愛と犠牲を感謝し、聖体を通して神との交わりを深めるという目的です。

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