聖闘士星矢 神々の熱き戦い

『聖闘士星矢 神々の熱き戦い』のご紹介

『聖闘士星矢 神々の熱き戦い』は、1988年3月12日に公開された『聖闘士星矢』シリーズの第2作目の劇場版です。この作品は、前作と同じく東映まんがまつりの一環として上映され、同時に『レディレディ!!』『ビックリマン』『仮面ライダーBLACK』が上映されました。

本作の監督には、テレビアニメにも多く携わっていた山内重保が起用され、脚本には小山高生が担当しました。前作の制作チームが再集結しているものの、今回は新たに北欧神話を取り込むことで、ギリシア神話以外の神話にも焦点を当てることが特徴となっています。物語は、北欧アスガルドを舞台にし、その世界観は後のテレビシリーズ『北欧アスガルド編』の原案ともなりました。

物語の概要

物語は、シベリアの氷原で謎の兵士たちに襲われている赤ひげの兵士に氷河が助けに入るところから始まります。氷河は、北欧アスガルドで神々の戦いが始まることを聞きつけ、調査に向かうことになります。沙織や星矢たちも氷河を追ってアスガルドへ向かうですが、その途中で氷河は行方不明になってしまいます。

アスガルドのドルバル教主は、聖域を掌握しようと企んでおり、その魔力により沙織が異次元に封印されてしまいます。星矢たちは、沙織を救うために立ち上がるものの、彼らの前にアスガルドの神闘士たちが立ちはだかります。これにより、壮絶な戦いが繰り広げられます。

登場キャラクター

本作には、多彩なゲストキャラクターが登場します。ドルバル教主は、北欧ワルハラ宮の教主で、オーディーンの地上代理人を名乗ります。彼は強大な力を持ち、氷河を探しにきたアテナを封印することで、彼の野望を実現しようとします。ドルバル教主は、星矢たちの攻撃を一手に受け止める強敵となります。

また、神闘士たちはオーディーンに仕える戦士たちで、彼らの力は聖闘士に匹敵するほどです。特にロキは、その中でも強大な力を持ち、星矢と激しく戦いを繰り広げますが、最終的には正義のために戦う星矢に敗れてしまいます。

スタッフと制作背景

制作陣は、原作の車田正美を中心に、今田智憲が製作総指揮を務め、脚本には小山高生、音楽には横山菁児が担当しました。このように、多くの才能が結集した本作は、前作の泥臭さとは異なるアダルトな作風を取り入れ、多くの女性ファンの心を捉えることに成功しました。特に山内重保監督による演出は高く評価され、後にOVA『冥王ハーデス十二宮編』のオリジナルエピソードでも監督として起用されています。

『聖闘士星矢 神々の熱き戦い』は、原作の豊かな世界観を保ちながらも、高い評価を得ていることから、ファンからの支持を受け続けている作品となっています。

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