肝付兼満

肝付兼満（きもつき かねみつ）

肝付兼満は、江戸時代中期から後期にかけての薩摩藩士であり、喜入肝付氏の8代目当主として知られています。喜入肝付氏は、肝付氏12代当主である肝付兼忠の三男・兼光を祖とする庶流の家系です。

生涯

宝暦5年（1755年）、肝付兼伯の子として誕生しました。6歳で父を亡くし、宝暦11年（1761年）に家督を相続して喜入肝付氏の当主となります。明和2年（1765年）には、藩主である島津重豪によって元服し、正式に藩士としての道を歩み始めます。

安永3年（1774年）には、火消奉行に任命され、藩内の火災予防や消火活動に尽力しました。天明3年（1783年）には、領内である喜入浜の石垣普請を行い、領地の保全に貢献しています。寛政2年（1790年）には、百引郷の地頭職に就任し、地域行政を担当しました。

寛政6年（1794年）、兼満は隠居し、家督を子の兼般に譲りました。文化元年（1804年）10月24日に50歳でこの世を去りました。

人物

肝付兼満は、藩の要職を歴任し、火消奉行や地頭職としてその能力を発揮しました。また、領内の石垣普請にも尽力し、藩の発展と領民の生活安定に貢献した人物として知られています。その生涯は、薩摩藩の歴史において重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

参考文献

* 「喜入村郷土史」

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