肝付兼伯

肝付兼伯（きもつき かねたか）

肝付兼伯は、江戸時代中期に活躍した薩摩藩の武士です。喜入肝付氏の7代目当主として、その名が歴史に刻まれています。

喜入肝付氏について

喜入肝付氏は、肝付氏の庶流にあたります。初代は肝付氏12代当主である肝付兼忠の三男・兼光で、彼を祖としています。

生涯

享保11年（1726年）、兼伯は肝付兼逵の子としてこの世に生を受けました。元文2年（1737年）には元服を済ませ、武士としての道を歩み始めます。元文4年（1739年）には、父の死去に伴い家督を相続し、喜入肝付氏の当主となりました。

兼伯は、藩の要職を歴任しました。延享元年（1744年）には火消奉行に任命され、藩内の火災対策に尽力しました。延享3年（1746年）には、幕府からの巡見使を領内に迎え、その対応に追われました。延享4年（1747年）には百次地頭職に任命され、その地域を治める役割を担いました。

宝暦元年（1751年）には、大御所徳川吉宗が死去した際、弔問使として江戸へ下向しました。そして、宝暦3年（1753年）には、藩主・継豊の謝恩使として再び江戸へ下り、江戸城で将軍・家重に拝謁するという大役を果たしました。宝暦8年（1758年）には加久藤地頭職、宝暦9年（1759年）には寺社奉行に任命され、藩の寺社行政を担いました。

兼伯は、宝暦11年（1761年）11月19日に36歳という若さでこの世を去りました。短い生涯ではありましたが、薩摩藩のために数々の重要な役割を果たし、その名を歴史に刻みました。

参考文献

* 「喜入村郷土史」

この資料は、肝付兼伯の生涯についてより深く理解するための基礎となるものです。

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